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MRTの使命 〜医療崩壊が叫ばれる中で〜
MRTは1999年、若手医師・大学院生などの互助組織としてスタートしました。当社の使命を一言で言うと、「医療に対する需要と供給をマッチングすることで、医療の向上を目指すことだ」と私は考えています。
「医療崩壊」と言う言葉が一般的になって久しくなります。病院に勤務する医師、医師確保に頭を悩ませる病院経営者、そしてその影響を受ける患者さんが、この現状に心を痛めていますが、現在尚、解決のめどは立っていません。それは何故でしょうか?
一言で言うなら、「医療需要と医療供給に、巨大なミスマッチが存在するから」だと、私は思います。現在国民は、「高度で質の高い医療」を求めています。その要求は日々高まりこそすれ、減ることはありません。ところが医療の供給は、人材的にも、経済的にも1990年代以降ほぼ固定されています。今現在存在する医師・看護師をはじめとする医療系人材と、今現在投入されている医療費で、国民の医療に対する需要に応えることは、現実的に不可能だと、私は思います。そしてこの不可能が放置された結果、数多くの医療機関が、十分な医療系の人材を確保出来なくなってしまったと言うのが、今日の「医療崩壊」の本質であると、私は思います。
この「ミスマッチ」を根本的に埋めることは、実は「経済」ではなく、「政治」が行うべきことでしょう。「経済」は高いところから低いところに水が流れるように、「需要」から「供給」への流れを作ってやることができるだけで、低いところから高いところに水を流させることは出来ないからです。私は東京大学先端科学技術研究センター 医療政策人材養成講座の特任講師を拝命して政策の研究をしており、個人的にも少なからず政治にも関与していますので、「政治の課題」は私自身の課題です。しかし、現実的に考えて、「政治」が「医療崩壊」を解決するには、少なくとも5年から10年の時間はかかるでしょう。
先述したとおり、こういった状況の中で、「医療に対する需要と供給のマッチングを少しでも容易にすることで、可能な限り日本の医療を向上させること」こそがMRTの使命だと、私は考えています。
「日本の医療の向上」などというととても大上段にかぶってしまうと、「一人の医師」「一つの病院」「一人の患者さん」には関係ないことのように思えるかもしれません。しかし、例えば、「少ない給与でがんばっている医師が少しでも多くの給与を得られるようにアルバイトを紹介すること」「結婚、子育て、定年等で退職した後、仕事を探している医師・看護師をはじめとする医療系人材を掘り起こすこと」「医師不足・看護師不足に悩む病院に常勤の医師・看護師を紹介すること」「常勤の医師・看護師が難しければ、アルバイトの医師だけでも紹介すること」「その結果、それらの医師・看護師・病院で診療を受ける患者さんの満足度が少しでも上がること」も、十分「日本の医療を向上させること」であると、私は思います。
「自分達の出来る事で、可能な限り日本の医療を向上させる」MRTのスタッフ一同は、この使命を胸に、医師・看護師・コメディカルと言う医療に携わる皆さんと、診療所・病院・その他の医療機関といった医療を提供する皆さんの双方の要望を伺い、少しでもスムーズに、少しでも良い形で、それらを実現するべく日夜努力しております。この使命を果たしていくために、今後とも、MRTにお力を貸していただけますよう、スタッフ一同心よりお願い申し上げます。
MRT代表取締役 米山隆一 (東京大学卒 医師・医学博士)




