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医師はバイトで育つ

医者はバイトで育つ

医師にとってアルバイトとは何か。
検診、当直、地方病院勤務、在宅医療、それぞれで医師が経験できることを考えてみよう。
バイト先のさまざまな医療機関や医療施設での見聞で、スキルを磨けるだけでなく、経営的に知識もたくさん得ることができる。
実は、医師のバイトは、プロフェッショナルへの早道なのである。

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icon-cp【アルバイト一般論】 さまざまな処置の方法や処方例を勉強できる
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バイトをたくさん経験すれば数多くの医療施設を見ることができ、さまざまな処置の方法や処方例を見ることができます。
いままで使ったことのない薬を使うときは怖いものですが、どこかバイト先の病院で使っていたことを思い出せば、安心して使用することができます。
薬だと抗生剤や降圧剤、抗不整脈薬など、どんな薬についても多くのバリエーションを知ったほうが自分の診療に幅が出ます。
たとえば「老人や糖尿病患者の下痢のときに、ロペミンを長く出すと便秘になる」と教科書では教わりますが、実際にバイト先の外来に行ってみると4mg2×5日分でどんどん出していたりして驚きます。
またいつもは当たり前と思っていた処置が、バイト先では全然異なるやり方をとっていることもあり、これもまた勉強になります。

病棟で老人向けの100ml/hという点滴のスピードに慣れていると、外来では脱水治療で500mlを20-30分くらいで点滴しているのを見て驚くことになるでしょう。
抗生剤も外来の場合は、20mlの生食に溶いて静注することもよくあります。腹水穿刺を外来ですることも血圧低下があり、「アルブミン等の点滴を用意して云々」と教科書にはありますが、患者さまにとっては、そのほうがすぐに帰れるから、LCHCCの末期でなんとか在宅でいる患者さんでは喜ばれる場合もあります。

このように、バイトの経験を重ねれば、普段は見えていない多くのことが見えるようになってくるでしょう。

icon-cp【当直】 自分の能力以上の症状を見抜けるようになる
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2次救急をやっているような病院では、その日の晩に救急処置して翌日専門医にわたすための処置の勉強になります。
9割以上はありふれた病気の患者さんなので、対応できます。それを体感していると、狭心症や気胸などのケースを見抜くような訓練ができるでしょう。
最近は急患が 入ってきても当直医は救急業務をやらないとか、患者を断ってしまう傾向があるようですが。
リスクは病院が負っています。
その中で、自分の能力以上の症状は他の病院に回す。その見極めをつけることができるようになります。
またさまざまなタイプの患者さまに対する耐性がつくことでしょう。
寝当直は楽です。病棟回診して看護師の話を聞き、後は寝るだけということも少なくありません。

icon-cp【検診】 患者対応の練習になる
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大勢の受診者を聴診すると耳が少し痛くなりますが、志を持ってしっかり聴診していると、正常心音と正常呼吸音を、異常音と聞き分けられるようになるはずです。

また検診では、受診者から思いもかけない質問を受けるので、患者対応の練習になります。収縮期血圧が140の人に、「先生、これは正常値ですか?」と質問されたとき、循環器学会における議論をうんちくとして語るようになったら一人前です。

20代の女性で血圧130/80という人は正常とはいえません。25歳の女性でコレステロール値220でも異常です。25歳の女性で血糖値110以上という人もいないでしょう。
では随時血糖値61mg/dlという人から、「血糖値が低いみたいですが、わたしは大丈夫でしょうか?」と聞かれたら、何と答えますか?
そのときに自信を持って、「あなたはまだ若いから血糖値が低いんです」と答えるためには、正常な人をたくさん見ていなければ判断できません。検診を経験すれば、そうした判断力がつくようになるはずです。

開業医に来る患者層と検診に来る患者層は、実は似ていて、病院に来る患者層とはまったく違います。
開業の診察の練習にもなります。

icon-cp【地方病院】 治療を1人で任され度胸がつく
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チーム医療でなければ、治療を1人で任されます。
最初はおっかなびっくりでも、場慣れしてくるとだんだん何とも思わなくなるでしょう。
また地方病院への当直バイトでは、小旅行気分を味わうこともできます。

しょっちゅう同じ病院に行っているとスタッフとも仲よくなって交流の幅が広がります。

icon-cp【在宅医療】 さまざまな人の家におじゃまし、必ず感謝される
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最近の厚生労働省の在宅への急激な舵取りで、在宅医療が増えています。
在宅のバイトでは大金持ちの豪邸から、生活保護の人の家庭まで、さまざまな人の家におじゃまする機会があります。
いろいろな人の人生を垣間見て、感じることも多いでしょう。
医師が在宅診療に伺う場合は、ヘルパーという立場で行くのとは違って、必ず感謝されます。「ここまで来ていただいてほんとにありがとう」という患者さまの感謝の言葉を聞いて、よき医師たる誓いを新たにする場面も少なくないはずです。

icon-cp【コンタクトレンズ】 サービス業の一端としての医師の立場を理解できる
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コンタクトレンズのバイトには、健康なみなさんが、患者というよりはお客さまの立場でやってきます。普段は「お医者さま」のわれわれも、極端なことをいえば「店員」としての立場でお客さまに接することになります。サービス業の一端としての医師の立場を理解できるとても貴重な経験です。
またコンタクトは、われわれ医療の世界と、一般ビジネス界の接点でもあります。
たとえば店長と仲よくなって店の裏事情を聞くと非常におもしろいことがわかります。
店の財務の話まで打ち明けてくれるほど仲よくなると、「毎月の売り上げが何千万円で、仕入れがいくら、そこから人件費を引くと利益率は2%程度でしかない。黒字は一部分からやっとひねり出しているのが現状だ」といった話が聞けるでしょう。
するとこんなにお客さまが大勢来てくれても、実は大変なのだと実感できます。これはドクターにはとても新鮮な情報です。
従業員の管理体制やバックヤードの仕組みもわかるので、開業のための経営の勉強になります。
従業員の気持ちがわかる開業医になる近道です。また、日曜日にバイトしていると、眼科の患者さまが多くて、
顧客ニーズを肌で感じることができたりします。

医師のアルバイトは、プロフェッショナルへの早道である。