医師におすすめの資産運用はつみたてNISAやiDeCo、不動産投資、株式投資などが挙げられます。所得水準が高いとされている医師が資産運用に取り組むことで複利効果や節税対策につながります。
所得水準が高いとされている医師にこそ資産運用が求められます。早めに資産運用に取り組むことで、資産を増やせる可能性が高まるのに加えて、投資先を分散させて安定して長期間運用することができます。
この記事では医師におすすめの資産運用と医師が資産運用に適している理由を解説します。
医師におすすめの資産運用として挙げられるのは、主に次の6つです。
いずれも医師の資産運用に適していますが、それぞれで得られる利益とリスクは異なります。どのように資産運用をしていくか、自身の方針にあったものを選ぶようにしましょう。
つみたてNISAは少額から投資をスタートできる非課税制度です。最低投資金額はつみたてNISAを取り扱う金融機関によっても異なりますが、100円から投資ができます。
つみたてNISAは非課税投資枠が年間最大40万円まで設けられていて、非課税で保有できる期間は20年間です。投資信託によって得られた運用益も非課税となります。
しかし、つみたてNISAは金融庁が定めた商品のみにしか投資できません。そのため、一般の投資信託と比較すると投資先の選択肢が少なくなっています。また、つみたてNISAは長期間の運用で利益を生んでいくため、短期間で利益を得たいという方には不向きです。
※出典:金融庁.「つみたてNISAの概要」.https://www.fsa.go.jp/policy/nisa2/about/tsumitate/overview/index.html
令和5年度税制改正によって、つみたてNISAも改正されます。これまでは非課税投資枠が年間最大40万円、非課税保有期間は20年間でしたが、非課税投資枠は年間最大120万円、非課税期間が無期限に変更されます。(※)
従来は一般NISAとつみたてNISAとの併用は認められませんでしたが、税制改正以降は併用が可能です。新NISAで非課税期間が無期限になることで、より長期的な資産運用に取り組めます。
※出典:金融庁.「新しいNISA」.https://www.fsa.go.jp/policy/nisa2/about/nisa2024/index.html
iDeCo(個人型確定拠出年金)は私的年金制度です。iDeCoは加入資格に応じた掛金に基づいて定期預金、保険、投資信託などの商品を運用して、運用益を含む資産を年金もしくは一時金として受け取ります。医師の場合、開業医であれば月額最大6万8,000円、勤務医であれば最大2万3,000円まで拠出可能です。(※)
iDeCoの掛金は全額が所得控除の対象になっています。年末調整、確定申告によって所得税と住民税の減税が可能です。そのため、節税しながら資産を運用できます。
※出典:iDeCo(イデコ)公式サイト.「iDeCo(イデコ)をはじめるまでの5つのステップ」.
https://www.ideco-koushiki.jp/start/
iDeCoを引き出せるのは原則60歳から
iDeCoによる資産は、原則60歳からでないと引き出せません。そのため、急な出費に対応することは難しいでしょう。加入期間によっては60歳以降の引き出しになることもあります。60歳になって引き出すには、iDeCoに10年以上加入していることが必要です。10年未満の場合、引き出せる年齢は高くなります。(※)
※出典:iDeCo(イデコ)公式サイト.「加入者の方へ」.
https://www.ideco-koushiki.jp/join/#provision
不動産投資とは一般的にマンションやアパートなどを購入して、賃貸物件として貸し出して家賃収入を得る投資方法です。不動産投資で赤字が発生した場合、医師としての所得と損益通算することで所得税の節税が可能です。
例えば、医師としての所得が2,000万円で不動産投資により500万円の赤字が出た場合、損益通算すると所得は1,500万円になります。これによって医師としての所得よりも所得税を抑えられます。特に不動産投資では初年度に初期費用などで赤字になる可能性があるので、損益通算することで節税対策することが可能です。
不動産投資を始めるには、不動産購入費用を用意しなければなりません。不動産投資ではローンを組むのが一般的で、比較的収入の高い医師はローンの審査に通る可能性が高いです。またローンを組む際団体信用生命保険に加入することで、加入者が亡くなってしまった、高度障害などで働けなくなってしまった場合にローンの支払いが不要になります。そして遺族には不動産という資産を残すことができます。
空室や家賃滞納リスクに備える必要がある
不動産投資で収入を得るためには、空室リスクや家賃滞納リスクに備えることが必要です。空室リスクの対策のためにリフォームやリノベーションを行うと出費もかさんでしまいます。家賃滞納が発生してしまうと入居者とのトラブルに発展しかねません。
医師として勤務しながらこれらのリスクに対応するのは難しいため、管理会社の利用が考えられますが、管理会社に依頼した場合は費用が発生してしまいます。
株式投資は、株式会社が発行する株式を売買することで利益を得る仕組みです。株式投資で得られる利益には、株式を保有している際に得られるインカムゲインと株式を売却した際に得られるキャピタルゲインの2種類があります。株式投資では、インカムゲインで長期的に利益を得た後に、キャピタルゲインによってより大きな利益を得られる可能性があります。
また、株式投資は自分で好きな投資先を選べるという点も特徴です。例えば、自分の好きな企業を応援する意味で株式を購入するといった選び方も可能です。
株式は証券取引所が開いている間は常に取引されています。この取引によって株価が変動するため、株価が値下がりをして損失が生まれる可能性もあります。株式が取引される時間は東京証券取引所であれば9時から11時30分、1時間の昼休憩を挟んで15時までです。この間に取引ができないことで利益を得る機会を逃してしまう可能性があります。(※)
取引時間に加えて、株式投資で利益を生み出すためには企業がどのような経営状況にあるか、市場がどのような動向かといった調査も必要です。
ヘッジファンドとは投資信託の一種です。ヘッジファンドの特徴は市場の動向に影響されずに利益を追及できるという点です。通常の投資信託は上昇相場の際に利益を伸ばし、下落相場が続くと利益を得づらくなってしまいます。一方、ヘッジファンドでは市場が下落相場であっても空売りといったさまざまな取引方法を活用して、利益をあげることが可能です。
また、通常の投資信託とヘッジファンドを比較して異なる点は投資金額です。通常の投資信託は商品によっては数万円から投資できますが、ヘッジファンドは投資金額が数百万円というケースもあります。
投資信託は月の運用実績やレポートがインターネットで公開されています。一方、ヘッジファンドは過去の運用実績が公開されない傾向にあるため、実績を把握するには問い合わせが必要です。実態が不明瞭なヘッジファンドへの投資を避けるための下調べが重要です。
インデックスファンドとは、日経平均やNYダウといった特定の指標に連動した利益を目指す投資信託です。インデックスファンドは指標に連動するため、値動きと成果が分かりやすいというメリットがあります。信託にかかる報酬や手数料が比較的安く設定されており、運用に必要な費用を抑えられるのも特徴です。
インデックスファンドは市場の指標に基づいて運用されるため、目標として設定している指標以上のリターンは望めません。そのため、長期間の運用には向いていますが、短期間で大きな利益を目指す場合には不向きといえます。
医師の中には、所得が高水準なことから資産運用への関心が薄い方もいるかもしれません。しかし、将来開業を検討している場合は多額の資金が必要になるため、早めに資金の準備にとりかかる必要があります。
医師が資産運用をするメリットは多くあります。早いうちから資産運用への意識を高めておくといいでしょう。
複利効果とは資産運用で得た利益を元手に再投資を行うことで、利益をどんどん生んでいくことを意味します。複利効果は投資期間が長く、投資金額が多ければより大きな効果が生まれます。比較的所得が多い医師は投資にまわせる金額も多く、長期で運用すれば大きな複利効果が期待できるでしょう。
資産運用の中でもヘッジファンドのように利回りが高い商品は、購入にあたっての所得制限や高額な購入金額が設定されているケースがあります。このような高所得者向けの投資であっても、医師であれば活用できる可能性が高いです。
資産運用の中には、iDeCoや不動産投資のように節税対策になるものがあります。高所得者は、所得が多ければ多いほどで多額の所得税を納めなければなりません。iDeCoや不動産投資を効果的に活用することで資産を形成しながら節税することが可能です。
高所得である医師は、高所得者向けの投資商品への投資が可能な上に、資産運用によって節税対策につながります。また、長期かつ多額の投資を行うことで複利効果も期待できます。
医師におすすめの資産運用として、つみたてNISA、iDeCo、不動産投資などを紹介してきました。選択肢はいくつもありますので、自分にあった方法で将来に備えましょう。
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