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医師の年金の種類や受け取れる金額をの目安を紹介

更新日: 2023/03/02
医師の年金の種類や受け取れる金額をの目安を紹介

退職後に受け取れる年金額は、開業医か勤務医かによって大きく異なります。加入している年金の種類によっても異なるため、年金制度の仕組みや自分が加入している年金について理解を深めておくことが大切です。本記事では、年金の種類や受け取れる金額の目安を紹介しますので参考にしてください。

年金は退職後の生活を支える社会保障制度のひとつです。一般的なサラリーマンだけではなく、医師にとっても重要な収入源であるため、年金制度の仕組みや将来的にどのくらい受け取れるのかなどを理解しておきましょう。

本記事では、国民年金や厚生年金の仕組み、受け取れる年金額について詳しく解説します。医師の年金に対する理解を深めたい退職後に安定した生活を送れるか不安、という方はぜひチェックしてください。

受け取れる年金額は医師によって異なる

将来的に受け取れる年金額は、開業医か勤務医かによって異なります。年金額は、どのような年金に加入しているかによっても異なるため、まずは日本の年金制度について理解しておきましょう。

日本の年金制度は「3階建ての構造」

日本の年金制度は「3階建ての構造」になっています。1階部分に該当するのは国民年金です。20歳以上60歳未満のすべての国民が加入します。2階部分に該当するのは厚生年金です。国民年金に上乗せされるもので、公務員や会社員が加入します。国民年金と厚生年金は、公的年金と呼ばれます。

3階部分の年金は公的年金とは異なり、企業や団体が独自に運営するものです。企業年金や医師年金などが該当します。以上のように複数の年金が組み合わさっているため、働き方や加入している年金によって受け取れる金額が異なるのです。

開業医の場合は国民年金に加入する

開業医は、病院などに雇用されているわけではないため、国民年金に加入します。国民年金に加入すると、保険料として毎月1万6,590円(令和4年4月~令和5年3月まで)を納付しなければなりません。国民年金の保険料は、物価や賃金の変動に合わせて毎年度見直しが行われます。(※)

国民年金は加入期間が10年以上の場合に、65歳から受け取ることが可能です。国民年金の年間受給額は以下の式により算出されます。

年間受給額=年金額×(保険料の納付月数÷480カ月)

年金額は毎年異なり、令和4年度の場合は77万7,800円です。仮に20歳から60歳までの40年間(480カ月)、保険料を納付した場合の年間受給額は次のように計算できます。

年間受給額=77万7,800円×(480カ月÷480カ月)=77万7,800円

つまり、毎月の受給額は6万4,816円です。保険料の納付期間が短いほど受給額が少なくなるため注意しましょう。(※)

国民年金は、受け取りを開始する年齢を変更することも可能です。65歳より前に受け取る場合は受給額が減額され、後に受け取る場合は増額されます。貯蓄額や生活スタイルに合わせて何歳から受け取るかを決定しましょう。

※出典:日本年金機構.「国民年金の保険料はいくらですか。」.https://www.nenkin.go.jp/faq/kokunen/seido/hokenryo/20150331.html

※出典:日本年金機構.「令和4年4月分からの年金額等について」.https://www.nenkin.go.jp/oshirase/taisetu/2022/202204/040103.html

勤務医の場合は厚生年金に加入する

病院などに雇用されている勤務医は、厚生年金に加入します。厚生年金の保険料は給与や賞与の金額から算出されるため、人によって大きく異なります。

厚生年金の保険料については、半分を勤務先が支払う仕組みになっており、残り半分を自分で支払うのですが、基本的には給与から天引きされるため、わざわざ納付の手続きをする必要はありません。

給与が多い人ほど保険料は高くなりますが、その分、受け取れる年金額も多くなります。日本年金機構によると、令和4年度における夫婦2人分の標準的な厚生年金の受給額は21万9,593円/月です。(※)

1人当たり11万円程度といえ、この受給額は、平均的な収入で40年間勤務した場合のものであり、給与や賞与の金額によっては増減するケースもあります。

※出典:日本年金機構.「令和4年4月分からの年金額等について」.https://www.nenkin.go.jp/oshirase/taisetu/2022/202204/040103.htm

 

公的年金に上乗せできる医師年金

国民年金や厚生年金といった公的年金だけでは将来の生活が不安という場合は、医師年金への加入を検討するとよいでしょう。医師年金は日本医師会が運営している会員向けの私的な年金制度です。日本医師会の会員で満64歳6カ月未満であれば加入できます。

一般的な会社員が加入する企業年金のようなイメージで、公的年金に上乗せして受け取れます。以下、医師年金の特徴について解説しますのでチェックしておきましょう。

1.一生涯受け取れる終身年金

医師年金は、人生100年時代に対応した終身年金です。国民年金や厚生年金に上乗せして一生涯受け取れるため、退職後にゆとりのある生活を送れます。公的年金だけでも生活することは可能かもしれませんが、老後の生活をより豊かにしたい、現役時代に頑張った分、趣味や旅行を楽しみたいという人は加入しておくとよいでしょう。

非営利事業であるため、予定利率1.5%という効率的な資産運用が可能なことも大きなメリットです。世代で支えていく公的年金とは異なり、医師年金は自分のお金を自分のために積み立てておく自助努力型の年金といえるでしょう。

2.ライフスタイルに合わせて保険料を自由に設計可能

一人ひとりのライフスタイルに合わせて自由に設計できることは、医師年金の大きな特徴です。医師年金は基本年金と加算年金によって構成されており、保険料を自由に設定できます。

基本年金の保険料は、月払いの場合1万2,000円です。この保険料をベースにして、加算年金保険料を6,000円単位で上乗せできます。いつでも、いくらでも上乗せできるため、現在の収入や将来の予定に合わせて自由に調整可能です。

例えば50歳の人が基本年金保険料1万2,000円と、加算年金保険料6万円を65歳まで毎月納めた場合65歳以降に一生涯、約5万8,600円を毎月受け取れます早いタイミングで加入して保険料を納めておけば、長期的な運用が可能となるため、より多くの年金を受け取ることが可能です。

3.加算年金部分は受け取り方法を選択可能

基本年金部分は一律終身ですが、加算年金部分は受給開始時に受け取り方法を選択できます。終身コースだけではなく、5年・10年・15年のコースがあり、短期間で手厚く受け取ることも可能です。

4.受け取りを開始する年齢は75歳まで延長可能

医師年金の受け取りを開始する年齢は、最長で75歳まで延長できます。公的年金だけで生活できたり、十分な貯蓄があったりする場合は受け取り開始年齢を延長するとよいでしょう。万が一、年金を受け取っている途中で亡くなった場合は、遺族が残りの年金を受け取れるため保険料が無駄になることはありません。

 

年金制度を活用して退職後の生活を豊かにしよう!

今回は医師が加入すべき年金や、退職後に受け取れる年金額の目安を紹介しました。受け取れる金額は加入している年金制度によって大きく異なります。老後も安定した生活を送りたい、趣味や旅行を楽しみたいという場合は自分が加入している年金についてしっかりと理解しておきましょう。国民年金や厚生年金だけでは不安な場合は、医師年金に加入するという方法もあります。

退職後の生活をより豊かなものにするためには、年金に加入するだけではなく貯蓄しておくことも大切です。今の職場の収入だけでは足りないと感じる場合は、転職を検討するのもよいでしょう。MRTは多くの求人を掲載し医師の転職をサポートしています。全国の求人を簡単に検索できるためぜひご利用ください。

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