若手医師必見!専攻医3年間の過ごし方とキャリア形成のコツ

目次
- 専攻医3年間の優先順位を考える
- 医療技術の向上
- 医師ネットワークの構築
- さまざまな医療現場での経験(アルバイトも含めて)
- 専攻医3年間での落とし穴
- 同期や後輩と比べてしまう
- 向上心の欠如、現状維持マインド
- プライベートとのバランス問題
- 専攻医として大切にしたいこと
- 時代の流れに応じた専攻医の過ごし方
- 医師の働き方改革の流れに乗る
- 学習・アルバイト探しはインターネットを活用する
- 【目指すキャリア別】おすすめの専攻医の過ごし方
- バリバリ第一線で診療を目指す場合
- 医療技術を習得しつつ、将来の開業を見据える場合
- 優先順位を明確に、将来のビジョンを持って多くの経験を積もう
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本記事では、自分自身の経験を交えて、専攻医3年間の参考になる情報を発信します。自分らしく、有意義な皆様の専攻医3年間の一助になれば幸いです。
専攻医3年間で4つの病院に勤務し、様々な環境で、多数の症例を経験。その後、整形外科医でありながらがん診療にも従事し、整形外科専門医の取得後には整形外科医では希少ながん治療認定医も取得。
現在は、がん診療にも精通する希有な整形外科医として勤務。これまで整形外科医として9回もの勤務先の異動を経験。
専攻医3年間の優先順位を考える
長いようで短い限られたこの3年間は全専攻医に平等に与えられた期間です。この3年間で何を優先すべきか、明確なビジョンを持つことが充実した専攻医生活への第一歩です。私が優先したのは以下の3つになります。
医療技術の向上
日々の臨床業務を通じて、診断能力、手技、治療計画立案など、実践的な医療技術を磨くことは非常に重要です。様々な数多くの症例を経験すると共に、優秀な指導医からのフィードバックを積極的に求め、より正確で、洗礼された医療知識を習得する姿勢が大切です。最新の医療知識を常に学び、エビデンスに基づいた医療技術の向上を優先することは充実した専攻医生活につながります。
医師ネットワークの構築
将来のキャリアにおいて、人とのつながりは非常に大きな財産となります。若い専攻医時代は、上級医などに気軽に声をかけてもらえたり、同期との交流ができたりと、人脈を広げる機会に恵まれています。良好な関係を築き、情報交換や相談ができるネットワークを構築しましょう。学会や研究会に参加することで、病院外の医師とも交流し、様々なコミュニティーが構築できるかもしれません。医師ネットワークを大切にすることは将来の貴重な財産につながります。
さまざまな医療現場での経験(アルバイトも含めて)
多様な医療現場を経験することで、様々な症例や医療システムに触れることができます。これは、将来の専門分野の選択や、どのような医師になりたいかを考えるうえで貴重な経験となります。研修医病院の多くは中規模以上の大きな病院です。許される範囲でのアルバイトで、クリニックや小規模な病院に勤務してみると、自分自身の立ち位置を再確認できたり、新たな発見があったりします。医師としての器を大きくするという意味でもアルバイト勤務を通じて、研修病院とは異なる環境での医療を経験することも医師としてよい刺激になるかもしれません。
専攻医3年間での落とし穴
充実した専攻医生活を送るうえで、注意すべきいくつかの落とし穴があります。目標を見失ったり、燃え尽き症候群になったりしないように心にとめておきましょう。
同期や後輩と比べてしまう
駆け出しの専攻医時代は新しいことができるようになり、楽しくなっていきます。しかしながら、同期や後輩も同様にできることが増えていきます。自分ができないことを同期や後輩ができると劣等感に襲われることがあります。周囲の成長や進捗が気になるのは自然なことですが、過度に比較することは精神的な負担となり、本来の目標を見失う原因にもなりかねません。自分のペースで、目標をぶらさず、自分に足りないものを分析しながら自分自身の目標達成に集中することが大切です。
向上心の欠如、現状維持マインド
専攻医時代は医療技術が上達し、知識量も増加します。自分が対応可能な疾患も増えていきます。対応可能な疾患の患者の診療が楽しくなり、対応可能な疾患の患者のみを多く診療することで多忙となり、新しい知識の習得などの向上心が欠如してしまうことがあります。
そういった現状維持マインドとなると、面倒くささや、恐怖心が芽生え、自分一人で対応不能な患者などを診療しないようになります。そういった姿勢が続くと、新しい知識の習得、医療技術の獲得が難しくなり、一定の医療しかできず、視野が狭くなり、残念な専攻医生活になりかねません。様々な医療に触れたり、アルバイト勤務を利用して違う職場に行ったりすることで、常に新しい刺激を受けるようにするとよいかもしれません。
プライベートとのバランス問題
医師の仕事は非常にやりがいがありますが、同時に多大な時間と精神力を要します。ワークライフバランスを保つことは、心身の健康を維持し、燃え尽き症候群を防ぐうえで不可欠です。趣味や恋人、家族との時間を大切にし、リフレッシュする時間を意識的に作ることがより充実した専攻医生活につながります。
私自身も、平日は夜中まで働いて、土日も病院にいって手術をするなど、多忙な時期がありました。そんな中でも趣味であるサッカーを月一回は必ずするようにしていましたし、身体と気持ちのリフレッシュのために筋トレなども隙間時間を見つけて行っていました。また、友人や恋人と過ごす時間も定期的に作るようにしていました。
そういった仕事を忘れて心の底から楽しむ時間が、メンタル面を健康にし、充実した専攻医生活につながっていた気がします。
専攻医として大切にしたいこと
この3年間で得られる知識や技術、人脈も大切ですが、専攻医の先にある将来の自分の医師像を意識することも大切です。
漠然と専攻医として日々の業務をこなすのではなく、「将来どのような医師になりたいか」というビジョンを持ちながら、目の前の経験から学びを吸収する姿勢が重要です。開業を見据えているのであれば、クリニックでアルバイト勤務してみることも将来のための経験になるかもしれません。また、ビジョンが決まっていない場合にはどのような医師像があるのか模索する意味でも小規模病院などでアルバイト勤務してみると、将来の自分の医師像がみえてくるかもしれません。
将来のビジョンを意識するようになると、より充実した専攻医生活を過ごせます。私自身は、整形外科を専攻する中で、どの分野なら将来自分が楽しく興味を持って診療できるかを常に考えていました。そんな中で、出会った分野が整形外科の腫瘍領域でした。整形外科の腫瘍領域はニッチな領域ですが、特殊性も高く、適切な診療を受けられず困っている患者がいます。将来は中規模以上の大きな病院で整形外科の腫瘍領域を診療したいと思いながら、様々な経験をして専攻医生活を過ごしました。
時代の流れに応じた専攻医の過ごし方
現代の医療環境は常に変化しています。特に医療業界での働き方改革は医師のライフワーク、キャリア形成に変化をもたらしています。
医師の働き方改革の流れに乗る
医師の働き方改革により、時間外勤務、日当直の制限などがあり、病院勤務に拘束されない時間が増えつつあります。勤務以外の時間をどのように活用して、今後のキャリア形成にどう活かしていくかは重要です。医療技術向上のために自己研鑽に励んだり、アルバイト勤務を行い、様々な環境での医療を経験したりすることで、今後のキャリア形成につなげ、より充実した専攻医3年間が過ごせるかもしれません。
学習・アルバイト探しはインターネットを活用する
インターネットは情報収集やキャリア形成の新たなツールです。インターネットの普及により、情報の取捨選択やオンラインでの学習が容易になりました。また、インターネット上の信頼できるプラットフォームを通じて、最小限の時間でアルバイトを探せます。特に、医師の働き方改革などの影響で人材不足が進む医療業界は、求人情報も多く、自分の刺激になるアルバイト先が見つかりやすいでしょう。
【目指すキャリア別】おすすめの専攻医の過ごし方
これまで、より充実した専攻医3年間を過ごすための情報をお伝えしました。ここでは目指す医師キャリアに応じて、過ごし方の例を述べます。
バリバリ第一線で診療を目指す場合
大学病院や地域中核病院で将来も医療の第一線でバリバリ働きたいと考えている方は、専攻医として勤務し、様々な経験を積み、医療技術の向上に励むことを第一優先にします。実際にある程度の医療技術を習得したら、今度は自分の立ち位置が医療業界全体のどこに位置するかを知り、多角的な視点を持てるように、様々な病院に勤務することを検討してもよいでしょう。
専攻医はカリキュラムが決まっているので、簡単に病院を異動することは難しいことが多いです。そのような場合には、アルバイト勤務を活用すると、様々な病院に勤務することが可能です。多様な病院での勤務を経験することで実際に様々な医療環境があることに気づき、自分の立ち位置の理解を深められます。
ただし、医療技術の向上だけに邁進し過ぎて、趣味や恋人、家族と過ごすプライベートな時間や休息の時間を軽視しないようにしましょう。適度なペースで心に余裕を持ち、充実した人生を目指すことを忘れないでくださいね。
医療技術を習得しつつ、将来の開業を見据える場合
診療科を決め、将来は習得した医療技術を生かして開業を検討している方は、患者さんの診療と医療技術の習得に励みましょう。さらに、開業に活かせるスキルを獲得するために日々の業務のなかで興味関心の幅を広げるよう心がけます。たとえば看護師の業務内容や医療事務スタッフのルーチンなどを頭に入れておくことで、開業準備がスムーズに進みます。
勤務医と開業医における環境の違いや医療機関との規模の差を知るために、クリニックなどでのアルバイトもおすすめです。副収入で開業資金を貯められるだけでなく、さまざまな開業モデルをキャリアの早い段階で経験することは、開業の際に役立ちます。
注意点は開業準備に注力するあまり、本業に支障が出る可能性がある点です。アルバイト勤務を増やしすぎて、本来の業務に支障をきたしてしまうと本末転倒です。心身に無理がない頻度でアルバイト勤務に従事することで、開業を見据えたより充実した専攻医生活になるでしょう。
優先順位を明確に、将来のビジョンを持って多くの経験を積もう
専攻医の3年間は、医師としての土台を築く貴重な期間です。優先順位を明確にし、落とし穴に注意しながら、将来のビジョンを持って多くの経験を積むことが充実した専攻医生活につながります。アルバイト勤務を通じてより多くの経験を積むことも充実した専攻医生活の一助になるでしょう。働き方改革が押し寄せる医療業界の中で、時代の変化に対応し、ネット社会も活用しながら、心身のバランスを保ちつつ、理想の医師像を目指して邁進してください。
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