ワクチンバイトとは、新型コロナウイルスやインフルエンザのワクチン接種希望者を対象に、問診や接種後の急変対応などを行うアルバイトのことで、口コミなどでも話題を集めています。人気の理由は高単価で仕事内容が単純、社会貢献できるなどさまざまです。ワクチンバイトが人気の理由と、具体的な仕事内容を解説します。
初期研修医はアルバイトが認められていませんが、2年の初期研修が修了した後期研修医(研修医)はアルバイトが可能になります。医師向けのアルバイトはさまざまありますが、なかでもワクチンバイトには多くの医師が応募している傾向があります。
本記事ではワクチンバイトとは何か、時給や実際の仕事の流れと合わせて解説します。
ワクチンバイトとは、希望者が新型コロナウイルスやインフルエンザなどのワクチンを接種する際に、問診や急変対応などを行う、医師向けのアルバイトです。通常のアルバイトより賃金が高く、仕事内容も単純などの理由から、ネットの口コミやSNSなどを通して人気が集まっています。
コストパフォーマンスが高い、ワクチンバイトに医師が集まる動機はさまざまです。ここでは考えられる理由を解説します。
医師のアルバイトは勤務日が固定されている「定期非常勤」と、単発で勤務する「スポット」に分かれており、ワクチンバイトはスポット案件が多い点も特徴です。
そのため普段は日勤で忙しい医師でも、休務日などの空いた時間にワクチンバイトができる手軽さも人気の理由と考えられます。
ワクチンの接種会場の多くは平日でも20時頃まで、土日は9時から17時頃までと、日勤か準夜勤に満たない時間帯の勤務が多くなります。病院内での接種であっても深夜勤務などは発生しません。
アルバイトを入れても負担がかからない時間であることも人気の理由でしょう。
ワクチン接種を行うアルバイトは、手順が明確に定められており、その中で医師が対応する工程は1つから3つ程度です。一般的にはワクチン接種希望者の問診や接種後の急変への対応です。そのため、ほかのアルバイトと比べても仕事内容が明確なため、やりやすいと感じる医師は多いかもしれません。しかし、場合によってはワクチンの接種対応を求められることもあります。
医師のアルバイトの中には一般内科や眼科など、専門医資格が必要なものもある一方、ワクチンバイトは資格や経験を問わず募集しています。
そのため経験を積んだ医師だけでなく、若手医師も応募しやすいことから求人倍率が上がったと考えられます。
ワクチンは接種した人だけではなく、社会全体に病気が蔓延することを防ぐための効果が期待されています。実際にポリオやジフテリアなどの感染症は、ワクチン接種が進められたことで流行しなくなりました。このように希望者に対してワクチン接種を行うことは、公衆衛生の向上に貢献できます。
ワクチンを接種した際、まれに副反応が発生することがあります。さらに、副反応によって健康被害が引き起こされてしまう可能性もあります。ワクチン接種者に健康被害が発生した場合、予防接種法にて故意または重過失でなければ接種を対応した医師は免責されると考えられます。
非常勤アルバイトのように他のアルバイトで、万が一にも事故を起こしてしまうと、訴訟につながってしまうかもしれません。一方、ワクチン接種を行うワクチンバイトは健康被害に対しての救済制度が整っているため働きやすいといえるでしょう。
高賃金といわれるワクチンバイトの時給相場は以下のように、接種会場により若干差があります。
平均相場は1万2,000円です。
仮に、集団接種会場で8時間勤務すれば、1日で16万円の収入になるといえます。
一般的な医師のアルバイトの時給相場が1万円と考えると、高賃金であることに違いはありません。
アルバイト当日は勤務先が病院やクリニックであれば、看護師や受付担当者がどのように勤務するか伝えてくれることがあります。一方、企業や学校でワクチン接種を行う場合は簡易的に設置された診察室が設置で準備を進めます。
ワクチン接種がスタートする前に、次のような点を確認しておくのが一般的です。
勤務先によって細かなルールが異なるため、しっかり確認しておきましょう。
ワクチン接種に対応するアルバイトで医師に求められる仕事は、一般的に次の2つです。
ただし、勤務先によっては医師がワクチン接種を行うケースもあるため、可能であれば応募前に確認しておきましょう。
問診では事前に接種者が記載した予診票の確認と、当日の体調や今までの病歴などを聴取し、当日接種が可能かどうか判断します。新型コロナワクチン接種の予診票の内容は、以下の通りです。(※)
”
※:引用:厚生労働省.「新型コロナワクチン接種の予診票 」. https://www.mhlw.go.jp/content/000942334.pdf
また、問診では希望者の体調を聞くだけではなく、予防接種の効果や副反応などについても説明するのが一般的です。
ワクチン接種を行うアルバイトは問診だけではなく、希望者が接種後に容態急変した際の対応も必要です。まれにワクチンを接種したことで副反応が引き起こされてしまうことがあります。ワクチンの種類によって副反応は異なりますが、なかには重篤なアレルギー反応であるアナフィラキシーを引き起こしてしまうケースもあります。
ワクチン接種を行うアルバイトでは、このようなワクチン接種者の容態急変に対して、適切に対応することが求められます。
ワクチンバイトでは、問診表に記載のないような質問にも適切に答える必要があります。そのため想定される質問は事前に確認し、回答を用意しておくとよいでしょう。ここでは一般的に考えられる質問を列挙します。
ワクチン接種後は副反応が出る可能性があるため、接種翌日は休みを取るなどして無理のないようにしましょう。また、過度な飲酒や運動も避けてください。
ワクチン接種当日の入浴可否について質問されることもあります。ワクチン接種当日であっても部位を強く擦らなければ問題ありません。しかし、体調の悪いときは控えましょう。
インフルエンザワクチンはそのシーズンに流行が予想されるウイルスを用いて製造されています。そのため、翌年もインフルエンザワクチンを受けた方が予防につながるとされています。
副反応についても質問される可能性があります。どのような副反応が起きるかはワクチンの種類によって異なるため、希望者が接種するワクチンに応じて、考えられる副反応について説明しましょう。
医師のワクチンバイトは人気が高いため、応募しても採用されない可能性も多くなります。また、接種会場が院外のときは、急変時、どのように対応するか事前に確認したほうがよいでしょう。
ワクチンバイトは医師の人気が高く、応募倍率も高い傾向があります。
もし、ワクチンバイトをしたいなら、求人を見つけ次第応募したほうがよいでしょう。
接種者の体調が急変するケースはまれではあるものの、接種会場が院外の場合、対応できることは相当限られています。
万が一の事態が起きたとき、救急車が到着するまでどのような対応が可能か、事前に確認したほうが安全です。
ワクチン接種に対応するアルバイトは、一般的に問診と体調急変への対応が業務内容です。しかし、勤務先によっては医師が注射を行うケースもあります。その際は、ワクチンの種類に応じた注射方法で接種に対応しましょう。
日本ではワクチンは皮下注射で行われるのが一般的ですが、新型コロナワクチンについては筋肉注射で行われています。
アルバイト中にはワクチンを子どもに打つ可能性があります。子どもによっては注射の恐怖から暴れてしまうかもしれません。ワクチンを打つ際に子どもが暴れてしまうと危険なため、看護師や保護者の協力を得て暴れないようにしましょう。
ワクチン接種に対応するアルバイトは、医師としての経験よりも応募が早かった医師が採用される傾向があります。そのため、医師向けの求人サイトを活用して、希望するアルバイトが見つかったらすぐに応募しましょう。
ワクチン接種に対応するアルバイトのなかでも、インフルエンザワクチンに接種対応するアルバイトは、インフルエンザの流行前にあたる秋~冬にかけて多くの求人が掲載される傾向にあります。
ただしインフルエンザ流行のタイミングによっては、秋~冬とはずれた時期に求人が増える可能性があるため、こまめに求人サイトを確認しておきましょう。
インフルエンザや新型コロナウイルスなどのワクチン接種希望者に対して、問診や接種、接種後の急変対応などを行うワクチンバイトは、高単価で社会貢献にもつながります。そのため医師に人気があり、採用倍率が高い傾向にあります。人気のアルバイトのため、求人を見つけ次第応募するのがおすすめです。
医師専用の求人サイトMRTでは、ワクチンバイトを始めとする豊富なスポット・定期非常勤求人をご用意しています。給与や勤務時間など、希望にあった仕事やアルバイト探しをサポートします。登録料無料で始められるため、ぜひご活用ください。
「お気に入り機能」「求人閲覧履歴」「地図検索」など、WEBよりも求人検索が簡単に!
ダウンロードはこちら
MRT公式LINEでは最新の医師バイト(スポット/定期非常勤)と常勤求人を配信中!
友だち追加はこちら