医師の転職では、職歴や資格に加え考え方も重視されるため、応募先の理念や経営方針に合わせた志望動機を作成することが大切です。本記事では、医師の転職における志望動機の重要性や、志望動機を書く際のポイント、注意点を紹介します。
医師の転職では、これまでの職歴や資格だけではなく履歴書の志望動機をどのように書くかも重要なポイントです。
本記事では、医師の転職における志望動機の重要性や、志望動機を書く際に押さえておきたいポイントや注意点をご紹介します。
医師の転職では、履歴書でこれまでの職歴やどのような資格があるのかをアピールするだけではなく、ひとりの医師としての魅力を伝えることも大切です。
当然、志望先が求めるスキルを有しているかどうかも重要ですが、応募者数が多く似たようなスキルを持った応募者が集まった場合は、志望動機の内容が結果を左右することもあるためです。
また志望動機の内容がきっかけとなり、面接時に話が弾んで好印象を与えられる可能性もあります。たとえ職歴や資格に自信があるという場合でも、志望動機をおざなりにすることは避けましょう。
医師の転職では、次の3つのポイントを意識しながら志望動機を書きましょう。
応募先の担当者の理解を得ながらも、自分らしさをアピールすることが大切です。
「この職場で働きたい」と熱意を伝えるだけであれば、どの応募先に対しても似たような言葉になってしまいます。採用担当者に「この人を採用したい」と思ってもらうためには「なぜこの職場でなければならないのか」を伝えることが大切です。
医療機関にはそれぞれに理念があり、理念を知るとその医療機関がどのような姿勢で医療や患者と向き合っているのかがわかります。医療機関によっては理念をかなり重視しているケースもあるため、応募の際には、まず公式サイトやパンフレットなどを確認し、応募先の特徴を把握しましょう。
応募先の特徴を把握しても「○○という理念に共感しました」と書くだけではリアリティがありません。
例えば「私には△△の経験があり、その経験からさらに○○を重視した診療を行いたいと考えるようになりました。そんな折、貴院では○○を重視されているということをお伺いし……」といったように、応募先の理念に自分の考えや経験をリンクさせるようなイメージで志望動機を考えましょう。
志望動機の後半には「採用された場合はどのように働きたいか」ということも盛り込みましょう。そうすることで、採用担当者が採用後のイメージをつかみやすくなります。
多くの医療機関では、医師に対して長く活躍してくれることを期待しています。そのため応募先でどのように活躍し、将来的にはどのようにキャリアアップしたいかといったことも書けるとよいでしょう。採用後のイメージは転職の理由に応じて記載することがおすすめです。
年収アップを目指した転職であれば、スキルと経験をアピールして、どれだけ貢献できるかを伝えましょう。例えば「貴院が注力している○○の症例を数多く経験してきています。今後も研鑽を積み、貴院に貢献できる医師を目指していきます」といったように、応募先の特徴と自身のスキルや経験を組み合わせて、内定後の貢献度を伝えると効果的です。
また医師としてのスキル、経験だけではなく、マネジメント経験のアピールも年収のアップを目指した転職には適しているでしょう。
ワーク・ライフ・バランスを重視して転職するのであれば、残業や休日出勤を減らしたいといった具体的なことは書かずに、長期的な展望を盛り込むようにしましょう。
例えば子どもの成長を期に医師として復職するのであれば「貴院は専門医の資格取得を目指す医師へのサポート体制が充実していると伺っています。そのため今後は資格取得を目指しつつ、医師としてさらに成長して貴院に貢献できるようになりたいと考えています」といったように、応募先の特徴に触れつつ将来の展望を盛り込みます。
転職を機に転科や未経験な分野に挑戦するケースがあります。このような場合の志望動機には転科や未経験な分野への挑戦を決意したエピソードを交えましょう。
例えば転職を機に訪問診療に携わるのであれば、「訪問診療に携わる他の医師の姿を見て、自分もより患者様の近くで健康や暮らしをサポートしたいと思い志望いたしました」といったような一文を盛り込みます。
参考サイト:HOT Style(人材派遣・転職メディア)
志望動機は自分の考えを自由に書くことができるスペースですが、注意しておきたいこともあります。採用担当者にマイナスイメージを与えないためにも次の3点にはとくに注意が必要です。
転職するうえでは待遇面も重要な要素です。しかし「給与がよいから」「残業が少ないから」など、待遇面を志望動機に書くことは避けましょう。
たとえ実際に応募先の待遇がよかったとしても、採用担当者からは「医師としての資質はどうなんだろう?」といった疑念を抱かれかねません。
「前職に比べて貴院は○○であるため」など、前職や現職を比較するような表現は避けましょう。また前職や現職に対するネガティブな表現も「採用しても同じことをいって辞めるのでは?」というマイナスイメージを与える可能性があるため避けましょう。
ネガティブな表現は避けて、応募先でどのような医師として働きたいかといった前向きな内容を書くことが大切です。
応募先への想いが強いと、どうしてもさまざまなことを伝えようとして長文になってしまいがちです。しかし冗長な文章はときとして読む側の読む気を失わせ「理屈っぽい」「自己主張が強すぎる」などの悪い印象につながってしまうことがあります。
結論はできるだけ冒頭に述べ、端的かつわかりやすい表現を意識しましょう。
志望動機を記載する履歴書の志望動機欄や自由記述欄は、約8割埋めるようにしましょう。小さい文字で枠内いっぱいに記載してしまうと採用担当者の読む気を削いでしまいます。反対に余白が目立ってしまうと熱意が伝わりません。
志望動機欄や自由記述欄のレイアウトはメーカーによって異なるため、書きやすい履歴書を選ぶことが肝心です。
書類審査を通過した先の面接では、前職を退職した理由や転職を決めた理由を尋ねられることが多くあります。この質問の回答と志望動機の整合性が取れている必要があります。
例えば「キャリアアップを求めて退職した」と回答したのに、志望動機が「貴院の理念に共感した」では、整合性が取れなくなってしまいます。
退職理由と志望動機に一貫性を持たせて、就職したいのが応募先である必然性を伝えましょう。
志望動機は思いつく限りどんどんと書いていきます。その後、「読みやすいか」「応募先の特徴や自分の将来のビジョンが伝わるか」などのポイントに基づいて推敲を重ねていきましょう。また音読してみて、「句読点が適切で読みやすいか」「話し言葉はないか」などもチェックします。
推敲を重ねて完成した志望動機を他人に読んでもらうのもおすすめです。他人に読んでもらうことで、自分では気付かなかったわかりにくい点などを指摘してもらえます。
一般的な企業の転職と同様に、志望動機の文章に誤字脱字があっては採用担当者に不信感を持たれてしまうかもしれません。特に医師の場合、冷静かつ丁寧な判断が求められる場面が多いため、誤字脱字が目立つようだと医師としての資質にも関わってくるでしょう。
誤字脱字をなくすためにも書き上げた志望動機は声に出して読むといったように、チェックをしましょう。
医師の転職の志望動機は、職歴や資格と並んで採用を左右する重要なポイントになるでしょう。複数の応募先がある場合でも同じものを使い回すのではなく、それぞれの応募先に合わせた志望動機を考えましょう。
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