ダメな研修医と言われないために!初期研修医が身に付けたいポイントをご紹介

目次
- 研修医は大変なことだらけ!
- 研修医の仕事が辛い理由
- 1. 労働環境
- 2. 人間関係
- 3. 経験不足
- ダメな研修医と言われないために気を付けたいポイント
- 病院・病棟編
- 少しでも不安があればすぐに相談する
- コールがあればすぐに駆けつける
- メモを活用して優先順位を確認する
- コミュニケーション編
- プレゼン(コンサルト)編
- 態度編
- 社会一般のマナーを守る
- 他者を尊重する態度を身に付ける
- 勉強編
- 和書やアプリなど使いやすいものを活用する
- 自分から積極的に経験する
- 健康・体調編
- 研修医の経験は一生もの。ポイントを押さえて有意義に過ごそう
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初期研修医の時は指導医や周りのできる同期と比べてしまい、「自分は仕事ができないダメな研修医なのではないか」と落ち込むこともあるかもしれません。しかし、研修医は最初から完璧を求められている訳ではありません。
研修医は当たり前のことをしっかりこなすとともに、不安なときはその都度指導医に確認する、コールにすぐ対応するなど、患者を危険に晒さないように動くことが大切です。
本記事では、初期研修医の仕事が大変な理由と、最初に身に付けたい仕事の基礎やポイントを解説します。
研修医は大変なことだらけ!
社会人になったばかりの研修医は、環境・仕事・人間関係に慣れておらず、大変なことばかりです。時には指導医や看護師から叱責されることもあり、「自分はダメな研修医なのではないか」と考えて落ち込んだり、ストレスを感じたりすることもあるでしょう。
しかし、どのような医師であっても、始めは研修医からスタートしています。
研修期間は基礎を身に付けるための準備期間であるのと同時に、将来的にどのような医師になりたいか、どの分野を極めたいかなど、医師としての働き方を検討する大切な時期でもあります。
失敗を引きずるのではなく、「思い通りにいかなくて当たり前」と前向きに考えましょう。また、仕事やコミュニケーションは少しのポイントを押さえるだけで、より有意義な時間を過ごせるように変わります。
研修医の仕事が辛い理由
研修時期を有意義に過ごすためには、研修医の仕事が大変な理由を理解することも大切です。研修医の仕事は主に以下3つの点でストレスが多いと言われています。
1. 労働環境
1つ目は労働環境です。患者優先、長時間労働、当直による不規則な生活と、自分の都合でスケジュールを組むのは難しいです。学生生活とのギャップの大きさがストレスになることもあるでしょう。
2. 人間関係
2つ目は人間関係です。指導医、上司、先輩などの医師だけでなく、看護師や患者など、年齢や価値観の異なる人々と協力して仕事を進めなければいけません。
さらに、研修期間中は診療科をローテーションで回るため、数カ月ごとに人間関係を一から構築する必要があります。
3. 経験不足
3つ目は経験不足です。基本的に、研修医は医師としての実践経験がほぼありません。しかし、もちろん患者からは医師としての働きを求められます。
質問に答えられない、先輩医師のように働けないなど、自身の力不足を目の当たりにし、理想と現実の違いに戸惑うこともあるでしょう。
ストレスを解消できないままでいると、蓄積した鬱憤が態度に出てしまう恐れがあります。「そもそも研修医は大変で、ストレスが溜まって当たり前」と割り切ってしまえば、対処もしやすくなるでしょう。
ダメな研修医と言われないために気を付けたいポイント
研修医の仕事を大変に感じる理由は、ダメだと思われたくないがために、できる研修医を目指し過ぎているのかもしれません。しかし、基本的に指導医や病院スタッフは研修医に完璧を求めていません。
それよりも、危険な行動をせず、社会人としてのマナーを守り、基礎をしっかり行えればよいと考えます。ここでは、ダメな研修医と言われないために、気を付けたいポイントをご紹介します。
病院・病棟編
病院や病棟では、一歩間違えれば患者の命を危険に晒すこともあります。「自分はできる」とは思わず、些細と思えることでも上司に報告・連絡・相談を徹底しましょう。
少しでも不安があればすぐに相談する
報・連・相を徹底するだけでも、研修医としての評価につながりやすいです。知識として知っていたとしても、実際にできることばかりではありません。
最初はどれだけ些細に思えることでも自分でできるとは思わず、指導医への確認を徹底しましょう。
コールがあればすぐに駆けつける
病棟からコールがあったときは、すぐに駆けつけるのが正解です。理由として、コールがあるということは、病院スタッフの管理に不足があったか、患者の病態が悪化したかのどちらかであることが多いためです。
看護師に指示を出すのではなく、病棟に向かい自分の目で状況を確かめましょう。研修医はまず動くことが大切です。
メモを活用して優先順位を確認する
メモは2つの理由で役に立ちます。
1つは膨大な知識を整理し吸収するため、もう1つは仕事の優先順位を明確にするためです。
研修時はたくさんのことを教わるものの、指導医も忙しいため二度も三度も同じことを教えられる訳ではありません。そのため、教わったことは逐一メモして、忘れないように整理しましょう。
メモをするのは明確にするのにも効果的です。医師の場合、大量の仕事を抱え込んだ結果、手が回らなくなれば患者を危険に晒すことになります。そのため、重要度と緊急度の2軸で仕事を分類してメモし、緊急かつ重要な仕事から片付けていけば、優先順位を明確にできます。優先順位を付けるのが難しいときは、指導医に確認しましょう。
コミュニケーション編
医師だけでなく、看護師や臨床検査技師、理学療法士など、さまざまなスタッフと積極的にコミュニケーションを取りましょう。研修医であれば、他のスタッフ職の人からも仕事を教えてもらう立場にあります。
また、仕事の話だけでなく雑談をすることも大切です。例えば、ベテラン看護師であれば処置の経験数も豊富で、病院内の人間関係にも詳しい場合があります。院内での立ち回り方など、処世術が学べるかもしれません。
プレゼン(コンサルト)編
研修医の時は、他科や上級医へ患者の対応を依頼するコンサルテーション(コンサルト)を行うことが多くあります。コンサルトの時の説明はプレゼンテーション(プレゼン)と呼ばれ、最初は「要点が分からない」と叱られることが多い部分です。
特に、患者の状態によっては緊急性も増す場面のため、過不足なく的確に伝えることが必要です。
プレゼンでは、以下の3点を端的にまとめましょう。
- 結論から延べる
- 患者の症状・状態・対応したことを伝える
- 上級医にして欲しいことを伝える
なお、コンサルトを受ける医師により、プレゼンに求める長さは異なるものの、まずは端的にまとめられるように練習しましょう。
態度編
勤務態度に問題のある研修医は、将来的な懲戒処分のリスクが高くなるともいわれています。まずは遅刻・欠席をしないなど、社会人として一般的なマナーを守りましょう。
社会一般のマナーを守る
研修医の時は、医師としての知識や技能を身に付けるのと同様に、社会一般のマナーを身に付けることも大切です。
特に、以下のような当たり前のことができておらず問題行動があると、医師としてだけでなく社会人として欠陥があるとレッテルを貼られる恐れがあります。
- 無断で欠勤・遅刻をする
- 基本的な挨拶ができない
- 病院内の指針を守らない
- SNSに機密情報や個人情報を載せる
- 指摘を受け入れず反発する
- チームワークを乱す
- 不正行為を行う
SNSなどは学生の時と同じような流れで業務上の内容を書き込むと、機密情報の流出などの重大なリスクにつながる可能性もあるため注意しましょう。
他者を尊重する態度を身に付ける
病院は医師だけで回るものではありません。処置をする看護師、臨床検査技師、診療放射線技師等がいて、患者が来院することで経営が成り立ちます。チームで働く他業種のスタッフを尊重する態度を身に付けましょう。
また、患者を診るときは、「自身の家族や友人だったら」と考えると、医師の態度が原因でクレームに発展する事態を減らせるでしょう。
勉強編
研修中は、それまで身につけてきた知識の理解を深めつつ、できることを増やしていく期間でもあります。多忙だったとしても、スキマ時間に和書やアプリを活用するなどして、効率よく学習・復習を進めましょう。
和書やアプリなど使いやすいものを活用する
最近では、細切れの時間でもすぐに医療の一般知識などを学べるアプリも登場しています。何か分からないことがあれば、便利なツールを使って知識を深めましょう。
また、研修中に医学書を購入するときは、効率よく学ぶためにも翻訳する必要がない和書を選ぶのがおすすめです。
自分から積極的に経験する
長時間労働の防止などにより、研修医の環境も整備が進んでいます。働きやすくなることはよい反面、自分から積極的に学びにいかないと、お客さんのような状態となり、あまり経験を得られずに終わってしまう恐れもあります。
指導医に積極的に教えてもらうことはもちろん、可能であれば普段は看護師が行う処置も実際にやってみて、自分でできることを増やしましょう。
健康・体調編
研修医の時期を有意義に過ごすためには、健康であることが不可欠です。限界を感じる前に休む、メンタルに不調をきたしたときは同期や上司に相談するなど、自分の心身を守るように徹底しましょう。
十分な睡眠と栄養のある食事はもちろん、疲労がピークに達したときはためらわずに休むことが大切です。
研修医の経験は一生もの。ポイントを押さえて有意義に過ごそう
2年間の医師の初期研修では、失敗やトラブル、慣れない労働環境、過労と辛いことも多い時期です。しかし、多くの医師やスタッフに教わりながら知識を経験に変えていける今は、今後の医師人生にも関わる大切な時期です。
そのため、新医師臨床研修制度では初期臨床研修中はアルバイトを禁止し、研修に励むように求めています。なお、専攻医からは医師のアルバイトも可能となるため、より多くの臨床経験を積みながら収入を増加させることも可能です。
専攻医におすすめのアルバイトは、アルバイト未経験の先生も勤務しやすい「健診」求人や、レクチャーを行う医療機関が多く経験を積める「訪問診療」求人等がおすすめです。
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