子育てを理由にアルバイトを行っている医師のリアルな声をご紹介いたします。
生まれた子供がアレルギーがひどくて、小さい頃は全く仕事ができませんでした。
このままでは、社会に参加することもできないかな、と思っていました。
もともと小児科医でしたので、小児科に復帰しないといけないと思い込んでいました。
そんなある日、大学の同級生から「健康診断のアルバイトをしないか」と誘われました。
それがアルバイトを始めたきっかけです。
4年ほどブランクが空いていたため、最初はとてつもなく不安でした。
でも、大人の診察をする立場になり、その分野のことも勉強できて良かったと思っています。
時間に融通が効くのがありがたかったです。
始まる時間と終わる時間がわかるし、計画を立てやすいです。
緊急で呼ばれることもなかったので、安心して仕事をすることができました。
アルバイトの働き方がなければ、ずっと家にこもっていたかもしれません。
もともと小児科医だったので、大人の診察の経験が少なかったです。
それだけでも、最初はとてもプレッシャーでした。
最初にアルバイトに行った健診会社で、人間ドックの仕事をしました。
仕事が始まる前に、乳腺の触診もしてください、と言われとてもびっくりしました。
当時は、本を買いあさって勉強して対応していました。
その後、友達のツテで乳腺の勉強を外科医から教わり、自信を持って対応できるようになりました。
自分を信じて仕事をすることかもしれません。
最初、子育てでブランクが長くなってしまい、全てに自信を失っていました。
もともとネガティブな考え方をする性格だったので、自分を励まして仕事をするのが、精神的に大変でした。
でも、完璧な人間はいないのだ、と自分に言い聞かせ、目の前のことに全力で取り組んでいきました。
どんな仕事でも、必要とされているから存在するし、取り組む姿勢で結果は変わってくると思います。
誠実に仕事をするのは大事なことだと思います。