【医師必見】今すぐ実践!医師のAI活用術

目次
- 現役医師のAI活用例
- 日常の文献検索・自己学習に
- 診療業務以外での自動化
- 試験勉強に
- 医師×AIサービスのキホン
- ”会話型”が大きな魅力
- 診療にも使える、各種AIモデルの簡単比較
- 【補足】AIモデルの中の階層
- 医師×AI活用に必要なコスト
- 現状、課金は必須
- 筆者(内科医)が課金しているAI
- 自分に向いているAIの探し方
- 文章生成がメインなら
- 診療のお助けツールなら
- 図解(インフォグラフィック)作成なら
- 医師×AI活用の注意点
- ハルシネーションに気を付ける
- モデル選びは慎重に
- 今後の医療現場でのAI活用展望
- AI活用の第一歩は?
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近頃は医療現場にも急速なAIの波が押し寄せています。しかし、具体的な運用方法やメリットに今ひとつピンと来ない……という先生方も多いことでしょう。AIサービスやその機能も種類が多すぎて「どれを使えばよいかわからない」と悩まれているかもしれません。今回は日々AIを診療に活用している筆者の体験から、臨床医におすすめのAIサービスや活用例をご紹介します。
地方の病院で内科医として勤務。業務のための医学学習にデジタルやAIを取り入れ、医師向けに情報発信を行う。著書『大学生のためのデジタル学習スタートガイド』ChatGPT o3に触れてAIの可能性について興味を持ち、AIに関する情報発信も開始。
現役医師のAI活用例
まずはじめに、AIをどうやって使用していけばよいか分からない方向けに、使用例を紹介します。
日常の文献検索・自己学習に
筆者は毎日、臨床の疑問や最新情報を調べる際にAIを利用します。AIが提示してくれた論文をチェックするだけで、自力で数十本の論文を検索する手間が省けます。さらに適切なプロンプト(質問)を投げかければ、自分好みの文体で要約してもらえるので便利です。
AIは英語翻訳も得意なので、抄読会の準備にも適しています。もちろん自分でじっくり読む時間も必要だとは思いますが、先にAIで概要を把握すればよりスムーズに進められるでしょう。
診療業務以外での自動化
院内向けのカジュアルなプレゼン資料作成など、直接診療に関係のない業務も多いかと思います。こういった場合もAIは大活躍します。テーマに沿ってスライドの構成を考えさせたり、必要なイラストや図表を生成できます。
Geminiを使えば、スライド作成(Google slide)作業を自動化できますが、かなり大味な仕上がりで出力されるので、まだ人力での手直しは必要です。
試験勉強に
筆者は専門医試験の準備で、GoogleのAIサービスであるNotebookLMも使用しました。NotebookLMは通常のAIと異なり、ユーザー自身が登録した文献やガイドラインからのみ回答を導き出すAIです。そのため質の低い情報源が混ざらず、出力される情報の信頼性が高くなります。これは試験勉強と極めて相性が良いです。
例えば、新しいガイドラインが発表された時、その内容をNotebookLMに登録すると、変更点や重要ポイントを簡単にまとめてくれます。さらに、その回答が元の文献のどこに記載されているかをリンクで示してくれるため、信頼性の確認がスムーズです。試験勉強に限らず、臨床医にとってまさに理想的なツールです。
医師×AIサービスのキホン
AIサービスの基本について簡単に紹介します。
”会話型”が大きな魅力
最近よく耳にする会話型AI。『ChatGPT』や『Gemini』、『Claude』、『Grok』などが有名です。筆者はこれら複数サービスを日常診療で頻繁に使用しています。使い方は至って簡単です。LINEを使うようにAIに質問すると、数秒後には必要な情報が整理されて返ってきます。
例えば、「新型糖尿病薬の最新のエビデンスは?」と質問を送ると、PubMedの論文を即座に検索し適切な回答を出してきます。膨大な文献を忙しい診療の隙間時間に読むのは一苦労でしたが、今ではAIが瞬時にこなしてくれます。日常業務の効率が大幅に向上します。
診療にも使える、各種AIモデルの簡単比較
ChatGPT:OpenAI社が開発。最先端のAIを展開しています。チャット形式AIとしてのスペックが最も高い(タイミングによるが、たいてい1番です)。AIが搭載されているブラウザ(ChatGPTAtlus)など最新機能が満載。
Gemini:Google社が開発。課金プランがGoogle Driveのストレージと包括されていてお得感があります。Google DriveやGmail、GoolgeカレンダーなどのサービスとAIの組み合わせが非常に便利。関連サービスのNotebookLM(後述)も医療との相性が良いです。
Claude:Anthropic社が開発。Cluade codeと言うプログラミング向けのツールが非常に高い評価を得ています。ただしプログラマー向けなので、使いこなすのはやや難しい印象です。知識人層にはObsidianとCursorにClaude codeを組み合わせて、AIと自分の知識を組みわせて整理するという手法が人気です。
Grok:xAI社が開発。X(旧Twitter)の内部を検索できるので、最新の情報や他の人の意見にアクセスしやすいメリットがあります。ただし有料版の利用料が他と比べて高額(約6,000円/月)。動くキャラクターが音声付きで話してくれる機能が特徴的です。
【補足】AIモデルの中の階層
AIのモデルについてわかりにくいところを整理しておきます。
先程紹介した各種AIモデルの中に更に細かい分類が存在します。一番有名なChatGPTで紹介してます。GPT(モデル名) > GPT‑5(世代) > Thinking(モード)という分類です。
GPTというAIモデルの中にGPT-5という世代があり、Thinkingというモードがあります。まとめて表記するとGPT-5 Thinkigとなります。これはGPTの第5世代でThinkingモードを利用しているということになります。同様にGemini 2.5 ProというのはGeminiの2.5世代のProモードということです。例外もありますが、大抵はこのような表記となっています。
医師×AI活用に必要なコスト
現状、課金は必須
AIは無料でも使えますが、医療現場で活用したい場合は有料プランへの加入を強くおすすめします。無料版では高性能モードの回数が制限されるため、本格的な使用には非常に不向きです。
例えば、ChatGPTには月額20ドル(為替の影響を受けますが、約3,000円)のPlusプランが存在します。金額だけを見ると躊躇するかもしれませんが、効率化される累計の業務時間を考慮すれば妥当な価格だと感じるでしょう。
筆者(内科医)が課金しているAI
ChatGPT:Deep Research等の高度な機能を頻用するためにChatGPT Proプラン(月額約30,000円)に加入しています。もう少しお手頃のPlusプラン(月額約3,000円)は現状GPT-5 Thinking Pro(最上位モード)を使用できませんが、Thinking(2番手モードですが,相当賢い)をほぼ制限なく使用できます。日常診療に活用するにはPlusプランで十分です。
Gemini:Google AI Pro プラン(20ドル月額3000円)に加入しています。Gemini2.5 Pro(最上位モデル)の使用制限がほとんど無くなる上に、Google フォト/Google ドライブ/Gmail で合計 2 TB のストレージが利用可能になり、NotebookLMの制限も解除されるので、コストパフォーマンスに優れます。※2025年10月時点
自分に向いているAIの探し方
どのAIを選ぶのかを少し整理していきます。使用用途でおすすめのAIが変わってきます。
文章生成がメインなら
ChatGPT のThinking がおすすめです。AIの進化でGPT-5.1になり、GPT-5で苦手だった人間らしい文書作成も改善してきています。例えば患者さん向けの説明資料を作成するときに、医学的な説明から患者さんにわかりやすい文章の生成などに向いています。
診療のお助けツールなら
当直中など緊急でササッと調べたい:ChatGPT のThinking mini がおすすめです。
抽象的な症状から鑑別疾患を挙げたい:ChatGPT のThinking がおすすめです。Thinking は「推論モデル」です。単なる回答生成ではなく、人間のように段階的に思考するプロセスを経て回答を出力します。複雑なタスクを論理的に解決しますが、その分回答生成に時間がかかることに注意です。
膨大なページのガイドラインのチェック:Gemini 2.5 Proがおすすめです。Gemini 2.5Proは処理可能な文章量がGPT-5より多く、長文処理に適しています。
Gemini 2.5Proであれば高負荷な作業を難なくこなし、しかも高精度な回答を出力することができます。
図解(インフォグラフィック)作成なら
文章とグラフィック、グラフなどを組み合わせた資料を生成したい場合は、Gemini の Canvas 機能や Claude がおすすめです。
生成されたインフォグラフィックはコード形式でも、AIとの対話形式でも編集することができます。院内向け資料や、患者さんへの簡略化した説明資料の作成に便利です。
医師×AI活用の注意点
AIを使用する上での注意点を簡単に紹介します。
ハルシネーションに気を付ける
ハルシネーションというのはAIが回答を生成するときに「それっぽい嘘」を回答してくる現象です。医療の領域では,鑑別診断に全然関係のない疾患を回答したり、架空の論文を引用文献につけたり、存在する論文の内容でも引用元が全然違ったりということがあります。
より高性能なAIを使用することで可能性は軽減できますので、使用するAIをしっかりと選択することが重要です。
また、もとの論文のリンクに飛んで自分で確認を行う作業は忘れてはいけません
モデル選びは慎重に
特に医療現場では、誤った情報は許されません。常に信頼できる最新モデルを選び、正確性を高める必要があります。たとえば、2025年10月現在 ChatGPTならGPT-5、GeminiならGemini2.5 Proという最新世代を使用しましょう。
ハルシネーションはAIの仕組み上起こり得ます。しかし、GPT-5 Thinkingのような最新世代の高性能モードでAIを用いることで、ハルシネーションの可能性は大きく下がります。
今後の医療現場でのAI活用展望
AIは大量の文字の処理に優れているので、電子カルテに搭載されればこれまでの記録を一気に処理することが可能になります。カルテを遡って確認する作業やサマリー作成については、一部の病院では活用が始まっているようです。診療情報を扱う場合は、病院が用意したAIシステムを使用する必要があることに注意してください。
医師個人単位では、医療の情報へのアクセスが改善するでしょう。論文の翻訳や論文検索もより簡単になると考えられます。
AI活用の第一歩は?
AIを活用していく第一歩は普段のWeb検索をAIで行うことです。私はAIを活用するようになってからほとんどWeb検索を行わなくなりました。それほどAIでの検索は便利です。
まずはAIを使っていく機会を増やしていくことがおすすめです。
慣れてきたら、ChatGPTやGeminiの便利な機能(例えばDeep Reserch)を使っていきましょう。
AIはインターネットの出現と同じ、もしくはそれ以上の変化であると言われています。今ではWeb検索が使えないことは考えにくいようにAIを使わないことは考えられない世界になっていきます。電子カルテでの大規模な導入が必要であることから医療へのAIの導入は一般社会よりは遅くなるかと思いますが、必ずやってきます。
その時に備え、医師個人がAIを使いこなせる人材になっておくことが今後のキャリア形成にも役立つかもしれません。
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