エリアを選択

北海道・東北
関東
北陸
甲信越
東海
近畿
中国・四国
九州・沖縄

科目を選択

診療科/業務内容

60歳~65歳での再雇用後の給与相場を医師の場合とほかの職業と比較して解説

更新日: 2023/04/25
60歳~65歳での再雇用後の給与相場を医師の場合とほかの職業と比較して解説

医師は定年後の年収が高い職種の一つです。厚生労働省の賃金センサスによると、60歳から65歳までの医師の平均給与は約1,358.1万円で、他の職業を大きく上回っています。定年後も医師として活躍したい人は、再雇用後の給与相場を確認しておきましょう。

令和4年版高齢社会白書によると、60歳から64歳までの就業率は71.5%、65歳から69歳は50.3%と年々増加傾向にあり、高齢期になっても働き続けている人の割合が多いことが分かります。(※)

医師も例外ではありません。医師の定年は60歳~65歳といわれる中で、多くの人が定年の延長や、定年後の再雇用によりキャリアを継続しています。60歳から65歳までの医師の給与相場は、他の職業と比較してどのくらいの水準にあるのでしょうか。

本記事では、定年後も安定してキャリアを継続したい医師の人向けに、再雇用後の平均給与や、定年後を見据えたキャリアプランの立て方をわかりやすく解説します。

※出典:内閣府.「令和4年版高齢社会白書(概要版)」.https://www8.cao.go.jp/kourei/whitepaper/w-2022/html/gaiyou/s1_2.html

60歳から65歳までの年齢階層の平均年収は?

定年後も働く場合、業種や働き方に関わらず年収が低下するといわれています。実際に国税庁がまとめた民間給与実態統計調査(令和3年分)によると、60歳から65歳までの年齢階層の平均給与は、定年前よりもやや下がっていることがわかります。(※)

ここでは、60歳から65歳までの年齢階層の平均年収や、再雇用後の給与相場を紹介します。

※出典:国税庁.「令和3年分民間給与実態統計調査」.https://www.nta.go.jp/publication/statistics/kokuzeicho/minkan2021/pdf/000.pdf

60歳から65歳までの平均年収は約380.5万円

国税庁の民間給与実態統計調査(令和3年分)によると、60歳から65歳までの年齢階層の平均年収は約380.5万円です。55歳から59歳までの年齢階層の平均年収(約529万円)と比較すると、約148.5万円の差があります。

業種別にみると、医療・福祉の仕事に携わる人(医師以外も含む)の平均年収は約407万円です。60歳から65歳までの年齢階層の平均年収は約411.8万円で、他の業種との差はほとんどありません。

業種 19歳以下 20~24歳 25~29歳 30~34歳 35~39歳 40~44歳 45~49歳 50~54歳 55~59歳 60~64歳 65~69歳 70歳以上 合計
建設業 2,265,000円 3,621,000円 4,262,000円 4,631,000円 5,007,000円 5,280,000円 5,625,000円 6,114,000円 6,176,000円 5,419,000円 4,299,000円 3,286,000円 5,108,000円
製造業 2,568,000円 3,278,000円 4,022,000円 4,560,000円 5,093,000円 5,387,000円 5,759,000円 6,181,000円 6,353,000円 4,708,000円 3,918,000円 3,168,000円 5,163,000円
卸売業・小売業 947,000円 1,965,000円 3,262,000円 3,702,000円 3,960,000円 4,193,000円 4,331,000円 4,335,000円 4,357,000円 3,569,000円 2,964,000円 2,758,000円 3,771,000円

 

宿泊業・飲食サービス業 836,000円 1,379,000円 2,488,000円 2,858,000円 3,001,000円 3,242,000円 3,141,000円 3,026,000円 3,077,000円 2,659,000円 2,082,000円 1,999,000円 2,596,000円
金融業・保険業 2,336,000円 3,765,000円 4,739,000円 5,994,000円 6,642,000円 7,409,000円 7,520,000円 8,106,000円 7,910,000円 5,672,000円 5,428,000円 5,292,000円 6,769,000円
不動産業・物品賃貸業 3,122,000円 3,929,000円 3,929,000円 4,495,000円 4,536,000円 5,234,000円 4,883,000円 5,341,000円 4,651,000円 3,258,000円 3,204,000円 4,258,000円
運輸業・郵便業 2,468,000円 3,097,000円 3,805,000円 4,188,000円 4,498,000円 4,560,000円 4,719,000円 4,745,000円 4,746,000円 3,669,000円 3,177,000円 2,572,000円 4,254,000円
電気・ガス・熱供給・水道業 3,660,000円 4,145,000円 5,161,000円 6,039,000円 7,413,000円 7,510,000円 9,028,000円 9,716,000円 9,329,000円 5,088,000円 4,866,000円 16,769,000円 7,656,000円
情報通信業 2,770,000円 3,561,000円 4,243,000円 5,062,000円 6,167,000円 6,824,000円 7,368,000円 7,683,000円 8,246,000円 5,863,000円 4,584,000円 7,427,000円 6,236,000円
学術研究、専門・技術サービス業、教育、学習支援業 1,471,000円 2,940,000円 4,064,000円 4,492,000円 5,187,000円 5,437,000円 5,601,000円 6,217,000円 6,288,000円 5,504,000円 4,527,000円 4,213,000円 5,209,000円
医療・福祉 2,289,000円 3,144,000円 3,582,000円 3,713,000円 3,789,000円 4,091,000円 4,242,000円 4,343,000円 4,502,000円 4,277,000円 3,963,000円 4,587,000円 4,068,000円
総合サービス事業 2,673,000円 2,713,000円 3,259,000円 3,696,000円 4,615,000円 5,687,000円 6,119,000円 5,625,000円 5,298,000円 3,085,000円 2,521,000円 1,929,000円 4,938,000円
サービス業 1,817,000円 2,444,000円 3,267,000円 3,629,000円 3,822,000円 4,238,000円 4,332,000円 4,305,000円 4,345,000円 3,579,000円 2,558,000円 2,169,000円 3,685,000円
農林水産・工業 3,280,000円 2,530,000円 3,149,000円 2,990,000円 3,313,000円 3,454,000円 3,844,000円 4,089,000円 3,639,000円 3,324,000円 2,507,000円 1,994,000円 3,101,000円
合計 1,326,000円 2,689,000円 3,706,000円 4,125,000円 4,488,000円 4,799,000円 5,037,000円 5,201,000円 5,290,000円 4,225,000円 3,382,000円 3,002,000円 4,433,000円

 

60歳から65歳までの医師の給与相場

60歳から65歳にかけて定年を迎える医師が増えてきます。定年の延長や定年後の再雇用制度の利用により、高齢期になっても働き続ける医師の給与相場はどのくらいでしょうか。

厚生労働省の令和3年賃金構造基本統計調査(賃金センサス)を参考にしながら、60歳から65歳までの医師の給与相場や、他の職業との違いを解説します。(※)

なお、ここで紹介する給与相場は、賃金センサスにおける「決まって支給する現金給与額(労働契約などであらかじめ定められている支給条件、算定方法により支給された現金給与額)」を指すものとします。(※)

※出典:厚生労働省.「令和3年賃金構造基本統計調査(職種(小分類)、年齢階級別きまって支給する現金給与額、所定内給与額及び年間賞与その他特別給与額(産業計))」.https://www.e-stat.go.jp/stat-search/files?page=1&layout=datalist&toukei=00450091&tstat=000001011429&cycle=0&tclass1=000001164106&tclass2=000001164107&tclass3=000001164111&tclass4val=0

※出典:厚生労働省.「令和3年賃金構造基本統計調査 結果の概況:主な用語の定義」.https://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/chingin/kouzou/z2021/yougo.html

医師全体の給与相場

まず医師全体の給与相場をみてみましょう。医師全体の平均年収は約1,378.2万円で、全体平均を大きく上回っています。男性医師の平均年収は約1,469.9万円となり、女性医師よりも給与額が高くなっています。

  男女合計
平均年齢 46.8歳 39.9歳 45.3歳
平均勤続年数 8.0年 6.4年 7.7年
所定内実労働時間数 164時間 161時間 163時間
超過実務労働時間数 16時間 13時間 15時間
年間賞与

その他特別給与額

1,282,200円 809,900円 1,178,100円
平均年収 14,699,400円 10,537,100円 13,782,900円

年齢階層別にみた医師の給与相場

次に医師の給与相場を年齢階層別にみてみましょう。60歳から65歳までの年齢階層の平均年収は約1,833.9万円で、他の職業(422.5万円)を大きく上回る結果となりました。

また医師は定年延長などの制度で働く人が多いため、55~59歳の平均年収と比べても差がほとんどみられません。ただし勤務先の病院の制度によっては、大きく年収が下がる可能性もあります。

年齢階層 年間賞与その他特別給与額 平均年収
20~24歳 10,300円 5,831,500円
25~29歳 198,300円 6,547,500円
30~34歳 526,900円 9,392,500円
35~39歳 1,149,100円 12,594,700円
40~44歳 1,468,400円 14,781,200円
45~49歳 1,672,300円 16,557,100円
50~54歳 1,672,300円 19,086,700円
55~59歳 1,598,100円 17,012,100円
60~64歳 2,041,800円 18,339,000円
65~69歳 1,784,900円 17,834,900円
70歳~ 550,700円 16,072,700円

施設規模でみた医師の給与相場

最後に医師の給与相場を施設規模でみてみましょう。60歳から65歳までの年齢階層の平均年収がもっとも高いのは、従業員数が10~99人のクリニック(約1,868.8万円です。従業員数が1,000人以上の大病院の場合は、60歳から65歳までの年齢階層の平均年収が約1,535.8万円となり、中小病院よりもやや低くなっています。

なお、厚生労働省の賃金センサスは勤務医のみを対象としているため、開業医は調査対象に含まれていません。

  • 従業員数が1,000人以上の大病院の場合
年齢階層 年間賞与その他特別給与額 平均年収
20~24歳 15,500円 5,461,100円
25~29歳 196,500円 6,339,300円
30~34歳 523,300円 8,623,300円
35~39歳 1,211,800円 11,097,400円
40~44歳 1,750,100円 12,842,900円
45~49歳 2,005,400円 14,061,800円
50~54歳 2,280,300円 16,680,300円
55~59歳 2,719,000円 15,579,400円
60~64歳 2,952,800円 16,286,000円
65~69歳 1,388,900円 15,358,100円
70歳~ 744,900円 11,361,300円
  • 従業員数が100~999人の中小病院の場合
年齢階層 年間賞与その他特別給与額 平均年収
20~24歳 0円 6,568,800円
25~29歳 218,800円 8,881,600円
30~34歳 565,800円 13,227,000円
35~39歳 1,141,900円 14,904,700円
40~44歳 1,034,000円 17,504,000円
45~49歳 1,505,100円 18,222,300円
50~54歳 1,199,200円 18,494,800円
55~59歳 964,100円 18,163,700円
60~64歳 1,426,200円 18,688,200円
65~69歳 839,000円 17,973,800円
70歳~ 678,100円 18,308,500円
  • 従業員数が10~99人のクリニックの場合
年齢階層 年間賞与その他特別給与額 平均年収
20~24歳
25~29歳
30~34歳 0円 9,600,000円
35~39歳 411,900円 18,593,100円
40~44歳 756,300円 20,813,100円
45~49歳 354,600円 24,419,400円
50~54歳 766,900円 35,589,700円
55~59歳 607,600円 16,570,000円
60~64歳 1,011,500円 25,975,100円
65~69歳 6,472,000円 21,346,000円
70歳~ 0円 10,695,600円

 

定年延長や定年後の再雇用を見据えた備えを

医師は60歳で定年を迎えるか、再雇用制度を利用して65歳まで働くことが一般的です。公務員に準ずる国立病院機構は60歳定年制度を採用しています。高年齢者雇用安定法の改正により、2025年4月からは定年が65歳に引き上げられるため、高齢期になっても働く医師は今後どんどん増えていくことが予想されます。

民間の医療機関の場合は、そもそも定年制度がなかったり、独自の再雇用制度を採用していたりと施設によって差があります。定年後も医師として活躍するため、所属先の勤務制度を確認しておきましょう。

例えば、国立病院機構のシニアフロンティア制度のように、定年後も希望に応じて働ける勤務延長制度があれば、定年後の収入を安定させることができます。また、60歳から65歳までの医師を対象とした求人も存在するため、定年後も働きたい場合は求人サイトを利用する方法もあります。定年延長や定年後の再雇用を見据えて、早い段階からキャリアプランを立てることが大切です。

 

60歳以降の給与相場を知って定年後のキャリアプランを立てよう

ここまで、60歳から65歳までの医師の給与相場を解説しました。他の職業と比較して、定年後の医師の平均年収は高い水準にあります。しかし、勤務先の病院によっては、定年後も継続して働く仕組みがなく、収入が大幅に減少するリスクがあります。

求人情報サイトのMRTなら、常勤からアルバイトまで、さまざまな医師の求人を紹介しています。定年後の所属先に困っている人は、ぜひMRTをご活用ください。

<最新の医師求人はこちら>

スポット求人一覧
定期非常勤求人一覧
常勤求人一覧

<MRTアプリ「MRTWORK」>

「お気に入り機能」「求人閲覧履歴」「地図検索」など、WEBよりも求人検索が簡単に!
ダウンロードはこちら

<LINEで医師求人を受け取る>

MRT公式LINEでは最新の医師バイト(スポット/定期非常勤)と常勤求人を配信中!
友だち追加はこちら

最新記事

会員登録(無料)ログイン