眼科医の年収の傾向と働きやすさ、年収を上げる方法を解説

目次
眼科医の年収は勤務医か開業医かにより大きく異なっており、勤務医は他の診療科と比べて年収水準が低い水準にあります。そんな勤務医が年収を上げるためには、定期非常勤やスポットでアルバイトを行うなどの方法が考えられます。
本記事では、眼科医の年収の傾向と働きやすさ、年収を上げる方法について解説します。
眼科医の年収は他診療科の医師と比べて低い水準
労働政策研究・研修機構が2012年に発表した「勤務医の就労実態と意識に関する調査」では、眼科・耳鼻咽喉科・泌尿器科・皮膚科の4科の平均年収は1,078.7万円です。(※)
同調査では、眼科医のみの年収は発表されていないものの、調査対象診療科の中では最も低い水準となりました。
約59%の眼科医が年収1,000万円以上
また、眼科を含む4科の年収を階層別で表した結果は以下のとおりです。(※)
主たる勤務先の年収 | 割合 |
300万円未満 | 2.6% |
300~500万円 | 8.3% |
500~700万円 | 12.5% |
700~1,000万円 | 17.3% |
1,000~1,500万円 | 33.2% |
1,500~2,000万円 | 22.0% |
2,000万円以上 | 4.2% |
年収1,000万~1,500万円未満の医師が最も多い結果となりました。また、年収2,000万円以上の医師は他診療科と比べて少ない結果となっています。
開業した眼科医の平均年収は3,377万円と高水準
厚生労働省の「第22回医療経済実態調査(医療機関等調査)報告」によると、眼科医は開業すると年収が一気に跳ねあがり平均3,377万円に達します。これは調査対象中2番目に高い水準です。(※)
「勤務医の就労実態と意識に関する調査」でも眼科医などの将来の働き方の希望は「開業したい」と回答した医師が20.2%に上り、調査対象診療科中、最も高い割合となっています。(※)
※出典:厚生労働省.「第22回医療経済実態調査(医療機関等調査)報告」.https://www.mhlw.go.jp/bunya/iryouhoken/database/zenpan/jittaityousa/dl/22_houkoku_iryoukikan.pdf,(入手日付2023-02-20).
※出典:独立行政法人 労働政策研究・研修機構.「勤務医の就労実態と意識に関する調査」.https://www.jil.go.jp/institute/research/2012/documents/0102.pdf,(参照 2023-02-27)
眼科医の給与・賃金への満足度は低い
「勤務医の就労実態と意識に関する調査」では、眼科医などの賃金や働き方への満足度も発表しています。調査結果は以下のとおりです。(※)
給与・賃金の額に対する満足度
- 「満足している」「まあ満足」・・・34.8%
- 「どちらでもない」・・・・・・・・24.0%
- 「不満」「少し不満」・・・・・・・41.2%
上記から、半数近くの医師が現在の年収に満足していないとわかります。
眼科医は勤務先の仕事の満足度は高い
眼科医の勤務先の仕事に対する満足度は以下のとおりです。(※)
勤務先の仕事の質・内容に対する満足度
- 「満足している」「まあ満足」・・・60.8%
- 「どちらでもない」・・・・・・・・24.6%
- 「不満」「少し不満」・・・・・・・14.6%
上記の結果から年収に対する不満はあるものの、仕事内容の満足度は他診療科と比べて高いことがわかりました。理由としては例えば眼科医は当直やオンコールがほぼなく、ワークライフバランスが取りやすいことが挙げられます。
眼科医の年収は働き方によっても異なる
眼科医の年収は勤務医か開業医か、アルバイトをするかどうかでも異なります。ここでは、勤務医と開業医の働き方をそれぞれ紹介します。
総合病院
一般的に医師の場合、大学病院や公立病院は民間病院に比べ年収が低い傾向があります。また総合病院では急患対応もあり、眼科医でも当直やオンコールが必要になることがあります。
激務が予想されるものの、市中病院では経験できないような症例にも対応するため、経験やスキルを身に付けたい医師におすすめです。
クリニック
公立病院に比べると、民間病院のほうが給与水準は高い傾向にあります。ただし、年収はそれぞれのクリニックにより異なるため求人票をよく確認しましょう。
業務内容は、外来対応のほか眼鏡・コンタクトレンズの処方などが主で、手術を行なったとしても、レーシックなどの日帰り手術がほとんどです。
診療は業務時間内に終わることが多く、当直などもないため、ワークライフバランスを取りやすいと言えるでしょう。
開業
開業医の場合、コンタクトレンズの処方やレーシック手術などの自由診療を中心に行なえば、年収を大幅に上げることも可能です。また、診療時間や診察人数、業務内容に関してもある程度自由に決められるため、私生活とのバランスも取りやすくなります。
ただし、開業のためのまとまった資金が必要なほか、眼科医のスキル以外に経営管理能力も求められます。将来の目標として開業を考えているのであれば、早い段階から準備をしておくことがおすすめです。
眼科医の仕事内容
眼科医の仕事は、以下のように眼球を含む目周辺の治療や矯正などが主な業務です。
- ものもらいなどの目の病気の治療
- 緑内障・白内障などの手術
- 眼鏡やコンタクトレンズの処方箋発行
子どもから高齢者まで、幅広い年齢の患者を治療する点も特徴です。
他診療科に比べて業務負担は少ない傾向
眼科クリニックは無床病院が多く、当直勤務がない医院も少なくありません。また、手術も大規模なものは行なわないため、比較的業務負担の少ない診療科と言えるでしょう。
眼科医が年収を上げる方法
眼科医が年収アップを目指していく方法をいくつかご紹介します。
アルバイトを掛け持ちする
現在の職場に不満はないものの、もう少し年収を上げたいという医師には定期非常勤やスポットのアルバイトがおすすめです。医師のアルバイトで本業では身に付けられないスキルを獲得すれば、開業や転職時にも役立つでしょう。
一般的な医師のアルバイトの時給相場は高額な傾向にあり、休診日にアルバイトをすることで給与アップも可能です。
専門技術を身につける
レーシック手術のように自由診療で高い報酬が得られる技術を身に付ければ、収入の向上が期待できます。また、専門医資格は役職に就くときや転職時にも役立つため、早めに取得することがおすすめです。
待遇の良いクリニックに転職する
医師の給与は地域によっても異なり、眼科医不足の地域の病院やクリニックでは好待遇で転職できることもあります。また、病院によっては資格手当があったり、手術件数に応じてインセンティブが支給されることもあります。
給与面だけでなく仕事の方針や人間関係にも不満がある場合は、転職を検討するのも一つの手段です。
開業する
眼科医であれば特に年収アップが期待できる方法は開業です。将来的に開業を考えるのであれば、早いうちから情報収集に取り組むことがおすすめです。
また開業の際は開業支援サービスを利用したり、専門のコンサルタントに相談したりするのもひとつの方法です。
眼科医の年収を上げるには様々な手段がある
眼科医は勤務医と開業医で年収に大きな差があり、勤務医では診療科の中でも年収は低い傾向です。しかし、仕事への不満は少ないという医師が多く、ワークライフバランスも取りやすいと言えるでしょう。年収をアップさせたい方には開業もおすすめですが、もしすぐに年収を上げたい場合はアルバイトや転職を検討してみてはいかがでしょうか。
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