医師の寝当直バイトは、忙しい当直の仕事とは異なり、患者さんの急変時以外はほとんど当直室で待機していることが多いのがポイントです。寝当直バイトについて知りたい方向けに、その業務内容について詳しく解説します。
寝当直バイトとは、よくイメージされるような当直の仕事とは異なり待機時間が多い当直のことを言います。一般的に当直といえば通常の勤務時間外での勤務で業務内容も多岐にわたるため、体力的にも大変なケースが多いと言われています。一方で寝当直バイトは、そのような過酷な業務はほとんどありません。本記事では医師の寝当直バイトの業務内容について詳しく解説します。
寝当直バイトで医師が行うことは一般的に次の3つです。
担当の医師が入院している患者さんの元まで行き、診察するのが病棟回診です。場合によっては業務内容に含まれていないこともあります。
業務に含まれていたとしても、寝当直における病棟回診ではカルテを詳細に記載する必要がないケースもあります。
入院している患者さんの身に何かあったときに必要となるのが急変時対応です。
寝当直バイトは、療養型や慢性期病院で募集されていることが一般的です。急変リスクの高い方が多い一方、DNAR(蘇生処置拒否)の方針となっているケースも多く、気管挿管といった急変時対応を行うケースは稀とされています。
患者さんに発熱などが見られた際にも、カルテに記載されている薬剤の投与をするというような対応が既に用意されている場合もありますので手順に従って対応しましょう。
寝当直バイトにおける急変時対応で、そのまま患者さんが亡くなってしまうケースが考えられます。その際は死亡確認や死亡診断書の作成が求められます。
寝当直バイトというように、このバイトは当直室で待機しているだけで、そのまま寝てしまうことも可能かもしれません。急変のリスクが高い患者さんが多くいるとはいえ、緊急事態の発生は稀とされています。こういった特徴から寝当直バイトを担当するにあたっては、求められるスキルが少ない傾向があります。
ただし患者さんに万が一のことがあった場合、死亡確認をしなければなりません。
連絡を受けたら患者さんの元へ行き、以下の「死の三徴候」を確認して死亡宣告を行います。(※)
死亡確認は、寝当直バイトにおけるもっとも重要な仕事です。死亡時刻の確認が必要となるため腕時計を携帯しておきましょう。
スマートフォンなどで確認するのは居合わせた親族の方々に対して悪い印象を与える可能性があります。腕時計を忘れてしまった場合は、患者さんのモニターに表示されている時間を確認しましょう。
一般的な当直とは業務内容が大きく異なる寝当直バイトは、次のようなメリットが挙げられます。
当直は、通常の業務時間以外で忙しく働く必要があり、人によっては身体的に大きな負担を感じることもあるでしょう。一方、寝当直バイトは待機時間が長いことが多く夜間の業務ではありますが、身体的な負担が少ないのがポイントです。
身体的な負担が少ないことから、腰痛を抱えていて通常の日勤での業務が難しい人にとっての選択肢にもなります。
ただし、あくまでも待機時間が長いだけで常に楽なだけというわけではありません。入院している患者さんに高齢の人が多い場合は、急変時の対応が必要になることがあるので、緊張感は持っておくようにしましょう。
寝当直バイトは夜間での業務になりますが、身体的な負担が少ないためダブルワークが検討できることも重要なポイントです。
例えば昼間ハードな業務を行っている場合、ダブルワークで体力を必要とする夜間の仕事をするのは難しいでしょう。寝当直バイトであれば、待機時間が多いためダブルワークをする余裕も出てくるかもしれません。
病院の夜間勤務は最小限の人数で行うことが多いため、まだ医師としての経験が少ない人にとってはハードルが高いように思えてしまうかもしれません。
寝当直バイトのメインは見守り業務です。一般的な当直の業務内容と比べれば、ハードルが低くなります。医師としてまだ経験が浅いのであれば、寝当直バイトからスタートしてみてもよいでしょう。
寝当直バイトは業務負担が少ない傾向があり、医師としての経験が浅くてもスタートできるというメリットがある一方、一般的な当直よりも給与が低い傾向があり、求人情報が少ないといったデメリットもあります。
当直バイトの給与は、医師の負担の度合いによって決まるのが一般的です。病床数や入院患者の医療依存度などに応じて医師の負担が変化しそれによって給与も変動します。
寝当直バイトは一般的な当直の仕事よりも業務の負担が少ないため、その分給与は少なくなる傾向があります。給与が高い場合は業務負担が大きい可能性があるので、求人情報を見る際はよく確認しましょう。
寝当直バイトに限らず、夜間の勤務は日中よりも働く人数が絞られる傾向があります。寝当直バイトについても同様で、最小限の人数での勤務になります。あらかじめ待機時間が長いと聞かされていても、経験が浅い方は不安に感じるかもしれません。
人によってはデメリットに感じる要素ですが、最初のうちは先輩スタッフがついて教えてくれるため、過度に不安に思う必要はないでしょう。
業務の負担が少ないことからダブルワークを検討することもできるのが寝当直バイトのメリットの1つですが、中にはダブルワークが禁止されているケースもあるため気をつけなければいけません。理由としては、業務に支障をきたす可能性があるといったことが挙げられます。
寝当直バイトの求人情報は、他職種と比べてそれほど多くない傾向があります。常勤のスタッフがそのまま夜のシフトに入れるのであれば、わざわざ寝当直バイトを募集しなくて済むためです。
また人にとっては大変魅力的なバイトであるため、人気の病院やクリニックの場合は応募が集中してなかなか採用されないということも少なくないです。
夜間での業務となると最小限の人数で行うことが多いため、経験が浅いと不安に感じるかもしれません。寝当直バイトは、一般的な当直より業務内容の負担が少なめなのが特徴です。経験が少ない方の、初めての夜間業務としては最適でしょう。
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