医師のアルバイトは、曜日や時間帯を決めて定期的に働く定期非常勤と、ご自身のスケジュールに合わせて日程で単発で働くスポットバイトの2種類があります。
医師がスポットバイトで働く場合、どのようなメリットがあり、どのような点に気を付けるべきでしょうか。
本記事では、医師がスポットで働くメリットや注意点、自分に合ったスポットバイトの選び方を分かりやすく解説します。
医師のスポットバイトとは、曜日や時間帯を固定せず、単発のアルバイトのことです。スポットバイトの例としては、健康診断や予防接種のほか、外来や病棟管理など、一般的な医師業務と同じ幅広い業務あります。
病院で急に人手不足が発生した場合は、スポットで当直勤務や代診の求人が出るケースもあります。
医師向けのアルバイトには、スポットバイトの他にも定期非常勤と呼ばれる形態があります。定期非常勤は、定期アルバイトや固定勤務とも呼ばれ、週1回や隔週など、曜日や時間帯を決めて働くアルバイトです。定期非常勤は職場が固定されているため、同じ病院で経験を積むことができます。
一方、スポットバイトは毎回働く場所が異なる分、勤務日や勤務時間の自由度が高いのが特徴です。一つの病院に腰を据えて働きたい方には定期非常勤、時間や場所にとらわれず柔軟に働きたい方には、スポットバイトがおすすめです。
医師がスポットバイトで働くメリットは以下の4つです。
● 副業で年収を増やせる
● 空いた時間を有効活用できる
● さまざまな現場を経験できる
● フリーランス医師として働ける
医師のスポットバイトは、副業で年収を増やせるだけでなく、土日の休みや平日の空いた時間を有効活用できます。また、さまざまな現場を経験し、医師としてのスキルアップを図ることも可能です。
常勤先で働きながら副業でアルバイトをすると、年収を増やすことが可能です。特に専攻医(後期研修医)や若手医師の場合、副業やアルバイトをして生計を立てている方も少なくありません。
また、厚生労働省『令和3年賃金構造基本統計調査』によると、35歳以下の若手医師の年収総額は約654.7〜939.2万円です。(※)35〜39歳では約1259.4万円、40〜44歳は約1478.1万円とその差は大きくなります。
このように、若手医師は常勤先の病院だけでは十分な収入が得られないこともあります。現在の収入に不満がある場合は、副業やアルバイトで収入を増やすことも考えましょう。
スポットバイトは、長くても数日で仕事が終わる単発のアルバイトです。ほとんどの場合、勤務時間は数時間~1日が多くなっています。
そのため、土日の休みや平日の空いた時間を有効活用して、収入を増やすことが可能です。
また、病院によっては、働く時間帯の交渉もできます。常勤先の病院が休みのときや育児・子育ての合間に働くなど柔軟にスケジュールを組み立てることができます。
スポットバイトは、働く場所や業務内容が固定されません。常勤先の仕事の合間にスポットバイトを入れることでさまざまな現場を経験し、スキルアップにつなげることができます。
例えば、スポットバイトには健康診断や検診、一般外来、透析、予防接種、訪問診療、慢性期病院での当直など、さまざまな種類の業務内容があります。医師向けの求人検索サイトなどを利用して、体験してみたい仕事を選びましょう。
近年では、大学病院や一般病院に所属せず、自由に働く医師が増えてきました。常勤先を持たず、スポットバイトや定期非常勤で柔軟に働く医師をフリーランス医師と呼びます。
子育てや介護と両立したい方はもちろん、医師免許を活かして自由な働き方をしたい方は、スケジュールを調整しやすいスポットバイトがおすすめです。
一方、スポットバイトにはデメリットもあります。
● 毎月の収入予測がしにくい
● 勤務先によって仕事の進め方が違う
● 社会保険や福利厚生の対象にならない
医師のアルバイトは単発のスポットバイトのほか、固定の日時と職場で働く定期非常勤もあります。スポットバイトのメリットとデメリットを比較し、自分に合った働き方を選ぶことが大切です。
働く日が固定される定期非常勤と異なり、スポットバイトは安定した収入が得にくく、毎月の収入が予測しづらい傾向があります。
希望条件や好待遇の仕事がうまく見つかる場合もあれば、希望条件の仕事がなかなか見つからない場合や、応募した求人が埋まってしまった場合など、勤務日数が少なくなり収入が大きく減ってしまう可能性もあるためです。
収入の安定を求める場合は、スポットバイトよりも定期非常勤のアルバイトがおすすめです。
スポットバイトは、毎回勤務先の病院が変わるため、アルバイトのたびに仕事の進め方を覚え直す必要があります。業務内容はもちろん、電子カルテなどのシステムや、検査に使用する医療設備、薬剤の種類なども毎回異なります。
勤務先によって勤務条件が異なるため、スポットバイトでは対応力や臨機応変さが求められることを理解しておきましょう。
また、アルバイトを始める前に、勤務先の病院の内情やルールをきちんと把握することも大切です。
常勤の仕事と異なり、スポットバイトは社会保険や福利厚生の対象になりません。そのため、スポットバイトのみで生計を立てる場合は、自分で保険などに加入する必要があります。
また、アルバイト中の医療行為が原因で事故が起きた場合も、補償が受けられないことがほとんどです。不安な場合は、自分で医師賠償責任保険に加入することで、アルバイト先での事故の補償を受けることが可能です。
スポットバイトをする場合、注意点が3つあります。
● 常勤先の就業規則をチェックする
● 確定申告が必要か調べる
● 勤務環境をリサーチする
常勤先の病院によっては、副業やアルバイトが認められない可能性があるため、事前に就業規則を確認してください。
また、アルバイト収入が一定以上を超えると、確定申告が必要になるため注意が必要です。アルバイトが決まり勤務当日に対応できるよう、事前に勤務環境のリサーチも行いましょう。
医師法により、研修医(初期研修医)はアルバイトができませんが(※)、臨床研修を終えた専攻医(後期研修医)は副業やアルバイトが可能です。
しかし、常勤先の病院が就業規則で副業やアルバイトを禁止している場合は、専攻医でもアルバイトができません。
そのため、スポットバイトに応募する際は、まず常勤先の病院の就業規則を確認し、アルバイトが可能かどうか調べる必要があります。将来、スポットバイトや定期非常勤で収入を得たいと考えている方は、専攻医の専門研修プログラムに参加する段階から副業が可能な研修先を選ぶことがおすすめです。
国税庁のホームページによると、確定申告が必要なのは以下の6つのケースです。(※)
つまり、常勤先の病院で給与を得ており、かつスポットバイトでの収入が年間20万円を超えた場合、確定申告が必要となります。スポットバイトは高単価な仕事が多いため、年間20万円の上限を超える可能性は大いにあります。
スポットバイトを始めるに当たって、翌年の確定申告に向けた準備(領収書の保管など)を進めておきましょう。
スポットバイトの現場によっては、労働環境が悪かったり心身のストレスが大きかったりするケースがあります。例えば、以下のようなケースです。
● 救急対応ありの当直に参加したが、急患が多く一睡もできなかった
● 身体的な負担が少ない寝当直に参加したが、当直室の寝具が汚れていて寝付けなかった
● 健康診断のスポットバイトに参加したが、対応人数が多くさばききれなかった
● 代診のアルバイトに参加したが、自分の専門外の仕事が多く迷惑をかけてしまった
スポットバイトに参加する場合は、事前に病院のホームページなどを確認し、しっかりと勤務環境をリサーチしましょう。
医師向けのスポットバイトを選ぶポイントは以下の3つです。
● 1回あたりの単価で選ぶ
● 業務内容で選ぶ
● 時間帯で選ぶ
スポットバイトは1回きりのアルバイトのため、単価(日給)は重要なポイントです。基本的にスポットバイトと定期非常勤で単価は変わりませんが、スポットバイトの場合は急募の求人が出ることがあります。急募求人は通常よりも単価が高いため、高収入を求める方におすすめです。
また、スポットバイトの中には、最短即日で働くことができる求人もあります。空いた時間を有効活用したい方は、すぐに勤務できる求人を探しましょう。
当直のアルバイトの場合は、入り時間や上がり時間があります。主に入り時間は夕方から夜にかけて、上がり時間は翌朝になることが一般的です。入り時間や上がり時間の都合が合わない場合は、病院に相談してみましょう。病院によっては、30分や1時間単位で入り時間・上がり時間の調整が可能なことがあります。
医師のスポットバイトとは、単発で働く臨時のアルバイトのことです。多くの場合、勤務時間は数時間~1日と短く、スケジュールに合わせて自由に働くことができます。
スポットバイトなら、土日の休みや平日の空いた時間を有効活用し、副業で年収を増やすことが可能です。しかし、スポットバイトを探したものの、思ったより収入が少なかったり、勤務がハードだったりするケースが少なくありません。
自分に合ったスポットバイトを見つけるためには、事前のリサーチが大切です。スポットバイトをお探しの方は、医師向け求人検索サイトのMRTをご活用ください。北海道から沖縄まで、全国各地のスポットバイトを取り扱っており、ご希望の条件で検索することができます。
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