スキルアップを理由にアルバイトを行っている医師のリアルな声をご紹介いたします。
後期研修から、長らく精神科救急を扱う病院で経験を重ねてきたのですが、
常勤先が救急の指定ではないところへ変わることになりました。
精神保健指定医・精神科専門医の資格を活かした業務には、
なにかしらの形で関わり続けておきたいという考えがありました。
そこで、非常勤の形で土曜日の夜間や日曜・祝日など、
常勤先の業務に差し支えのない日時に非常勤の勤務を入れることになりました。
将来的な開業を見据えて、ということもあります。
実際にはじめてみると、その非常勤先での経験が、
また別のところ(常勤先も含め)でも生きるという良い循環もあります。
常勤先では積めない経験も多くあり、長期的な視点で見ても、
たいへんにメリットが大きかったように感じています。
病院によってカルテや書類の作成方法など、かなりの違いがあるため、
常勤先の勤務に差し障りのないように、最初は充分にゆとりをもったスケジュールで
取り組むのがよいように思います。
また、はじめは定期非常勤ではなく、スポットでいろいろなことを確かめながらするのも
ひとつの方法かと思います。
大いに得るところがあったと感じています。
常勤先で得られにくい経験を積むためなど、具体的な目的があっての非常勤勤務は
治療者・雇用者(広い視点ではその経験を還元できる患者などにも)みなにメリットがあるかと思います。
専門の科目にもよるのでしょうが、専門医の資格を取れる目処がつき、
日常の臨床に少しゆとりが持てるようになってきた頃から、
経験の幅を広げる意味で始められては、と思います。
確実に視野は広がります。