スキルアップを理由にアルバイトを行っている医師のリアルな声をご紹介いたします。
専門を頻繁に変えていたので専門医の取得は断念せざるを得ないが、
もともと「総合臨床医」なる用語を掲げて臨床研修を大学卒業後すぐ、
まだ研修医の臨床研修が確立されていない時代に先駆けていろいろな診療科の実務研修をさせてもらっていました。
その影響で、”何でも屋”としてやっていくことに抵抗はありませんでした。
整形外科医としても内科の患者も診療していかなければいけないので、
内科系の病院で当直のバイトを継続しています。
判断に迷うところもありますが、繰り返し関わることで、
研修医時代のアグレッシブな自分がギリギリ維持できていると考えています。
予定通り、自分が本来やろうとしていた”何でも屋”的な医療現場での役割を実践できていることと、
それに見合った報酬が得られ、趣味の部分に時間を割いたり、ゆったりとした生活を工夫できたりしている。
今のところはやってよかったという実感になっている。
本来の報酬以外に収入があるので、家計的にはプラスになると思っていました。
しかし、家族サービスの時間が少なくなることで、子供の成長とともに、
やや重荷に感じる場面があって、何度もやめようとも思っていました。
ところが「将来家族で海外旅行をしよう」ということを家族から提案され、
今では何とか負担なく継続できています。
専門外という立場で診療を断ることはできず、
正直、呼吸器管理や心電図の正確な読影に関しては自信があったものの、
一線で関わることがない分どうしても不安に感じることが多く、
救急外来となる場面では、判断が曖昧になってしまうことが多々ありました。
貪欲に向き合っていってほしいと思います。
若いうちにしかできないことはたくさんあります。