“非常勤医師”という働き方|給与相場から、非常勤勤務のメリット・デメリット、失敗しない求人の探し方まで徹底解説!

目次
- 医師の勤務形態の現状|厚生労働省の統計から見る「非常勤」の立ち位置
- 医師の働き方は今、どう変化しているのか
- 【最新データ】日本の医師数と勤務形態の分布
- 知っておきたい!非常勤医師の「働き方」と「給与相場」
- 非常勤医師の働き方は大きく2種類
- ① 定期非常勤アルバイト
- ② スポットアルバイト(単発・短期アルバイト
- 勤務内容による給与相場の違い
- 非常勤医師として働くことのメリット・デメリット
- メリット|「非常勤医師」がもたらす自由と多様性
- デメリット|「非常勤医師」が抱える課題と注意点
- 1.収入の不安定さ
- 2.社会的信用度の低さ
- 3.責任と人間関係の課題
- 4.福利厚生や手当の不足
- 非常勤医師の求人動向と、失敗しない求人の見つけ方
- 最新の非常勤求人市場動向
- 失敗しない「非常勤医師」求人探しのポイント
- 「非常勤医師」も有力なキャリア戦略の一つ
- ライフステージに合わせた働き方の例
- 「非常勤医師」生活の第一歩|MRTをご活用ください
- <医師アルバイト・転職(常勤)求人はこちら>
- <MRTアプリ「MRTWORK」>
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これまで医師のキャリアといえば、常勤医として病院やクリニックに勤務することが一般的とされてきました。しかし近年では、ワークライフバランスの重視、専門分野の深掘り、スキルアップ、そして収入の多様化を目的に、“非常勤”という働き方を選ぶ先生方が増えています。
とはいえ、「非常勤医師」と一言で言っても、その働き方は実にさまざまです。決まった曜日や頻度で働く定期非常勤アルバイト、単発で働くスポット勤務、産業医など、ご自身のライフスタイルやキャリアプランに合わせて、慎重に選ぶことが大切です。
本記事では、非常勤医師として働くことの全体像を丁寧に掘り下げ、先生が抱える疑問や不安の解消を目指します。
▼本記事の概要
- 非常勤医師のリアルな収入事情と常勤との違い
- スポット勤務や定期アルバイトなど、多様な働き方の詳細
- 非常勤医師として働くことのメリットとデメリット
- 厚生労働省の統計データから読み解く、最新の医師の勤務状況
- 失敗しない非常勤求人の見つけ方と、エージェント活用のコツ
医師の勤務形態の現状|厚生労働省の統計から見る「非常勤」の立ち位置
医師の働き方は今、どう変化しているのか
日本の医療を支える医師の働き方は、今まさに多様化の波の中にあります。かつては、常勤医として一つの医療機関に長く勤めることが一般的でしたが、現在では、複数の医療機関で非常勤として働いたり、常勤と非常勤を組み合わせたりするスタイルも珍しくありません。
この変化の背景には、医師自身の価値観の変化と、医療機関側のニーズの多様化があります。たとえば、医療機関では専門医をスポットで確保したい、夜間や休日の人員不足を補いたいといったニーズがあり、一方で医師側は、自身のスキルを活かして幅広い経験を積みたい、子育てや介護と両立したい、収入を増やしたいといった希望を持っています。
こうした双方のニーズが合致することで、非常勤という働き方が広がっているのです。
【最新データ】日本の医師数と勤務形態の分布
厚生労働省が実施した「令和4年医師・歯科医師・薬剤師統計の概況」によると、日本における医師の総数は339,623人。そのうち、勤務医(333,969人)の勤務形態は以下の通りです。
| 勤務形態 | 医師数(人) | 割合(%) |
| 常勤医師 | 305,626 | 91.5 |
| 非常勤医師 | 28,343 | 8.5 |
| 合計 | 333,969 | 100.0 |
https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/ishi/22/index.html
このデータからも分かるように、全体の約1割弱が非常勤医師として活躍しています。特に、女性医師や若手医師の間でこの働き方を選ぶ方が増えている傾向が見られます。
知っておきたい!非常勤医師の「働き方」と「給与相場」
非常勤医師の働き方は大きく2種類
非常勤医師の働き方は、大きく分けて以下の2つに分類されます。
① 定期非常勤アルバイト
<特徴>
毎週決まった曜日・時間帯に勤務するスタイルです。たとえば「毎週水曜午前に外来」「金曜午後に健診」といったように、長期的な契約を結ぶケースが一般的です。医療機関側も継続的な人材確保を目的としているため、安定した勤務が期待できます。
<メリット>
・収入の安定:毎週決まった収入が見込めるため、生活設計がしやすく、家計の見通しも立てやすくなります。
・医療機関との関係構築:継続的に勤務することで、医療体制やスタッフとの信頼関係が築きやすく、診療の質向上にもつながります。
・常勤へのステップにも:職場の雰囲気や業務内容が自分に合っていれば、将来的に常勤への切り替えを検討することも可能です。
<給与相場>
1時間あたり1万円〜1.5万円が目安。診療科や地域、業務内容によってはこれ以上の報酬が提示されることもあります。
② スポットアルバイト(単発・短期アルバイト
<特徴>
1日単位や数日間など、短期で勤務するスタイルです。急な欠員補充や繁忙期のサポート、イベント時の救護など、医療機関のニーズに応じて柔軟に働きます。勤務先は毎回異なることも多く、フリーランス的な働き方に近い面もあります。
<メリット>
・自由度の高さ:ご自身のスケジュールに合わせて勤務日を選べるため、育児や研究との両立もしやすくなります。
・多様な経験:さまざまな医療機関で勤務することで、幅広い症例や医療体制に触れることができ、視野の広がりやスキルアップにつながります。
・高時給・高日給:急募案件や専門性の高い業務では、報酬が高く設定される傾向があります。特に夜間救急や健診業務などは高単価の傾向があります。
<給与相場>
・日給:8万円〜15万円程度が目安。業務内容や地域によってはさらに高額になることもあります。
・時給:1万円〜2万円程度。急患対応や夜間勤務では、これ以上の報酬が提示されるケースもあります。
非常勤勤務は、医師としての働き方に柔軟性を持たせる選択肢です。ライフステージやキャリアの方向性に応じて、定期勤務とスポット勤務を組み合わせることで、収入・経験・生活のバランスを取ることが可能になります。
勤務内容による給与相場の違い
非常勤医師の給与は、働き方だけでなく、担当する業務内容によっても大きく異なります。
| 業務内容 | 給与相場の傾向 |
| 外来・病棟管理 | 比較的安定した時給・日給。一般的な非常勤求人。 |
| 健診・人間ドック | 拘束時間が明確で、時給・日給も安定。 |
| 当直・夜間救急 | 日給が高く設定されやすく、専門性や緊急度によって変動。 |
| 産業医 | 企業との契約に基づく勤務で、医療機関とは異なる働き方が可能。安定した収入と比較的穏やかな業務内容が魅力 |
| 学校医・校医 | 非常勤での募集が多く、日給は安定傾向。 |
非常勤医師として働くことのメリット・デメリット
非常勤医師という働き方には、常勤医とは異なる魅力と注意点があります。先生ご自身のライフプランと照らし合わせながら、最適な選択をするための参考にしていただければと思います。
メリット|「非常勤医師」がもたらす自由と多様性
- 収入アップの可能性
非常勤医師の大きな魅力のひとつは、収入を増やせる可能性があることです。常勤医の給与は病院や役職によってある程度決まっていますが、非常勤で高単価の求人を組み合わせることで、常勤医の年収を上回ることも十分に可能です。週に数回の定期アルバイトや、単発のスポット勤務をうまく活用することで、効率的に収入を増やすことができます。 - ワークライフバランスの実現
勤務する曜日や時間を自分で選べるため、仕事とプライベートの両立がしやすくなります。子育てや介護、ご自身の趣味や研究活動など、仕事以外の時間を大切にしたい先生にとって、非常勤は理想的な働き方と言えるでしょう。 - スキルアップとキャリアの多様化
複数の医療機関で勤務することで、さまざまな医療体制や症例に触れることができます。さらに、専門外来や産業医、健診など、常勤では経験しにくい分野に挑戦することも可能です。これにより、医師としての知見を広げ、キャリアの幅を広げることができます。 - 人間関係のストレスが少ない
常勤医のように病院内の人間関係に深く関わる必要がないため、医療業務に集中しやすくなります。人間関係のストレスを軽減したい先生にとっては、大きなメリットとなるでしょう。
デメリット|「非常勤医師」が抱える課題と注意点
1.収入の不安定さ
スポット勤務を中心に働く場合、繁忙期には高収入が期待できますが、閑散期には求人が減り、収入が不安定になることがあります。定期非常勤であっても、契約期間や医療機関の都合によって、突然勤務が終了する可能性もあるため、注意が必要です。
2.社会的信用度の低さ
クレジットカードや住宅ローンの審査では、常勤医に比べて通りにくいケースがあります。安定した収入を証明しにくいため、金融機関からの評価が低くなることがある点は、事前に理解しておくと安心です。
3.責任と人間関係の課題
非常勤医師は常勤医に比べて責任範囲が限定されることが多いですが、医療事故やトラブルが発生した際には、責任の所在が曖昧になるリスクがあります。また、短期的な勤務では医療チームの一員として深く関わることが難しく、人間関係を築きにくいという側面もあります。
4.福利厚生や手当の不足
勤務時間や日数によっては、健康保険や厚生年金などの社会保険に自分で加入する必要があります。退職金制度や有給休暇、住宅手当などの福利厚生がないことも多いため、事前に確認しておくことが大切です。
非常勤医師の求人動向と、失敗しない求人の見つけ方
最新の非常勤求人市場動向
現在、日本では非常勤医師の求人が増加傾向にあります。医師の働き方改革や地域医療の課題を背景に、非常勤医師の役割はますます重要になってきています。特に以下の分野でニーズが高まっています。
- 地域医療の担い手としての非常勤医師
地方の小規模病院やクリニックでは、常勤医の確保が難しく、非常勤医師への依存度が高まっています。
人口減少や医師偏在の影響により、都市部と地方で医師の分布に大きな差が生じており、岩手県・新潟県・青森県などでは医師偏在指標が低く、非常勤医師の採用に積極的な傾向があります。 - 専門医のスポットニーズ
専門性の高い手術や特殊な外来診療のために、一定期間だけ専門医を招くケースが増加しています。
特に、救急科・産婦人科・病理診断科・リハビリテーション科などは、非常勤医師のニーズが高く、スポット勤務で高報酬が提示される傾向があります。 - 働き方改革による人員補填
2024年4月に施行された医師の働き方改革により、常勤医の時間外労働に上限が設けられました。これに伴い、医療機関では常勤医の負担軽減を目的に、非常勤医師の採用を強化する動きが加速しています。
特に当直や夜間診療など、時間外勤務の補填として非常勤医師が活躍する場面が増えています。 - 健診・予防医療分野の拡大
健康意識の高まりや企業の健康管理体制の強化により、健診・人間ドック・産業医などの分野で非常勤医師の需要が増加しています。
春・秋の健診シーズンにはスポット求人が急増し、時給・日給ともに高水準で推移しています。
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失敗しない「非常勤医師」求人探しのポイント
1.自分のスキルと経験を棚卸しする
まずは、ご自身の専門分野や得意な診療スタイル、希望する働き方(曜日・時間帯・業務内容など)を整理しましょう。
・どの診療科での経験が豊富か
・外来/健診/当直など、どの業務に自信があるか
・週何日/何時間働きたいか
この棚卸しができていれば、求人選びの軸が明確になり、ミスマッチを防ぐことができます。
2.複数の情報源を比較する
求人情報は、以下のような複数のルートから集めるのが理想です。
・求人サイト:多くの求人を網羅的に閲覧できるため、相場感をつかむのに便利です。ただし、職場の雰囲気や内部事情までは分かりにくいことがあります。
・医療機関の公式サイト:病院の理念や診療体制、勤務条件などが詳しく掲載されている場合があります。直接応募できるケースもあり、仲介手数料が不要なことも
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「非常勤医師」も有力なキャリア戦略の一つ
常勤医として働くのはもちろん、非常勤医師としてライフスタイルやキャリアプランに合わせて柔軟に働くことも、これからの時代においては非常に有力なキャリア戦略です。
ライフステージに合わせた働き方の例
<若手医師の場合>
専門医取得に向けた勉強時間の確保や、さまざまな症例を経験するために定期非常勤アルバイトやスポットアルバイト勤務を活用するケースが増えています。複数の医療機関で働くことで、診療スタイルや職場文化の違いを学び、自分に合った環境を見極める材料にもなります。
<子育て中の医師の場合>
家族との時間を大切にしながら、勤務日数や時間を限定した非常勤勤務を選ぶことで、育児と仕事の両立が可能になります。午前のみの健診業務や週1〜2日の外来勤務など、柔軟な働き方が選べるのも非常勤勤務の魅力です。
<ベテラン医師の場合>
常勤を退職した後も、これまで培ってきた経験とスキルを社会に還元するために、週1〜2日の非常勤勤務を続ける医師も多くいます。診療だけでなく、後進の指導や地域医療への貢献など、セカンドキャリアとしての非常勤勤務が注目されています。
非常勤という働き方は、医師としての人生をより豊かにし、仕事とプライベートの調和をもたらしてくれる選択肢です。
「フルタイムで働くことだけが正解ではない」。そんな時代だからこそ、自分の価値観やライフステージに合った働き方を選ぶことが、医師としての満足度や持続可能なキャリアにつながります。
「非常勤医師」生活の第一歩|MRTをご活用ください
本記事では、非常勤医師という働き方の全体像をお伝えしました。非常勤は、単なる常勤の代替ではなく、先生のキャリアを自分らしくデザインするための力強い選択肢です。
「非常勤として働いてみたいけれど、何から始めればいいか分からない」「自分のスキルに合った求人があるか不安」と感じている先生は、まずは医師専門の人材エージェントに相談してみることをおすすめします。
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