研修医の期間ってどのくらい?医師としての未来を左右する「研修医」を徹底解説

目次
- 研修医の期間と研修内容
- 研修医の期間は原則2年
- 必修科目の研修期間
- 研修期間終了後のステップ
- 研修期間終了後は「専門研修(専攻医)」へ
- 専攻医の期間は3~5年間
- 最大の目標は「専門医資格の取得」
- 【参考】専攻医制度の本格導入は2018年
- 研修先選びの最新動向|「都市部離れ」と「大学病院離れ」の波
- 研修医期間後の「アルバイト」と「転職」のリアル
- 研修医期間後の「アルバイト」解禁
- スキルアップと視野の拡大
- 将来の転職の足がかり
- 医局外での人脈形成
- 研修医期間後の「転職」タイミングと注意点
- 医師がキャリアチェンジを考える主なタイミング
- ◆卒後3年目(初期研修終了直後)
- ◆卒後6〜8年目(専門研修修了後)
- 「転職」成功のポイント|選択肢を知る・広げる
- 自分の市場価値を知り、選択肢を知る・広げる
- QOL重視の働き方も視野に入れ、選択肢を知る・広げる
- 研修先病院を選ぶポイント
- 大学病院 vs 市中病院
- 出身地を離れて研修を受けるのも選択肢
- 研修医の「キャリアの悩み」
- 専門医取得は本当に必要か?
- ライフプランとの両立はどうする?
- キャリア検討の一貫として、アルバイトもおすすめ
- 次のキャリアへ、確かな一歩を踏み出すために
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本記事では、初期臨床研修の期間・内容などの基本から、専攻医への移行、そして研修後の多様な働き方までを、丁寧に解説します。
研修医の期間と研修内容
研修医の期間は原則2年
医師として患者さんの診療に携わるには、医師法に基づき、原則2年間の初期臨床研修を修了することが義務づけられています。この期間中、皆さんは臨床医として必要な知識・技能、そして患者さんに寄り添う姿勢を徹底的に学びます。
研修期間の基本(初期臨床研修)
| 項目 | 内容 | 備考 |
| 研修期間 | 原則2年間以上 | 必須科目をローテートし、基本的な診療能力を習得します。 |
| 研修内容 | 内科、救急など、医師として必須となる分野を幅広く経験します。 | 病院の地域連携や他職種連携についても学びます。 |
https://www.mhlw.go.jp/content/001364766.pdf
この2年間は、さまざまな診療科を経験することで、将来の専門分野を見極める「お試し期間」とも言えます。幅広い視野を持ち、患者さん中心の医療を実践するための土台を築く貴重な時間です。
必修科目の研修期間
初期臨床研修では、医師として必要な診療能力を身につけるため、以下の必修科目を定められた期間以上研修することが義務づけられています。
| 必修科目 | 最低研修期間 |
| 内科 | 24週以上 |
| 救急 | 12週以上 |
| 外科 | 4週以上 |
| 小児科 | 4週以上 |
| 産婦人科 | 4週以上 |
| 精神科 | 4週以上 |
| 地域医療 | 4週以上 |
| 一般外来 | 4週以上 |
これらの期間はあくまで最低基準であり、研修プログラムによって自由選択科目の期間やローテートの順序は異なります。
「どの分野に進むべきか」をじっくり考えるための貴重な時間として、ぜひ有効に活用してください。
研修期間終了後のステップ
研修期間終了後は「専門研修(専攻医)」へ
初期研修を終えた医師は、特定の診療科を選び、専攻医(従来の後期研修医)として専門的な知識と技術を深めていきます。
専攻医の期間は3~5年間
専門領域によって研修期間は異なりますが、一般的には3〜5年間が目安とされています。
たとえば、内科や外科などの主要診療科では4〜5年程度の研修が必要となるケースが多く、専門医資格の取得に向けて、段階的に知識と技術を深めていくことになります。期間中は、診療だけでなく、学会活動や症例報告、研究なども求められることがあり、医師としての専門性を磨く重要なステージです。
最大の目標は「専門医資格の取得」
この専攻医期間の最大の目的は、専門医資格の取得です。専門医資格は、医師としての信頼性や診療の質を示す指標となり、今後のキャリアの選択肢を広げるうえでも非常に重要な要素です。
取得後は、より専門性の高い医療機関での勤務や、教育・研究分野への進出など、幅広い道が開かれます。
【参考】専攻医制度の本格導入は2018年
専攻医制度は、2018年に本格導入された「新専門医制度」に基づいて運用されています。
この制度では、各基本領域(内科、外科、小児科など)ごとに定められた研修プログラムに登録し、一定の症例数や研修内容を満たすことで専門医資格の申請が可能になります。制度の導入により、研修の質の標準化が進み、全国どこでも一定水準の専門研修が受けられるようになりました。
この専攻医期間は、医師としてのアイデンティティを確立し、将来の働き方が具体的に見えてくる重要なステージです。
研修先選びの最新動向|「都市部離れ」と「大学病院離れ」の波
近年、国の施策により、若手医師の研修先選びに変化が見られています。都市部から地方へ、大学病院から市中病院へと、研修の場が分散しつつあるのです。
▼臨床研修医の採用状況(2026年4月開始)
| 研修施設 | 2025年4月開始 | 2026年4月開始 | 変動 |
| 都市部6都府県「以外」 | 60.1% | 60.2% | +0.1pt |
| 大学病院「以外」(市中病院等) | 64.7% | 64.8% | +0.1pt |
https://www.mhlw.go.jp/content/10803000/001582958.pdf
https://www.mhlw.go.jp/content/10803000/001582971.pdf
https://www.mhlw.go.jp/content/10803000/001582960.pdf
https://www.mhlw.go.jp/content/10803000/001582961.pdf
この傾向は、多くの若手医師が、より実践的な臨床経験を積める市中病院や、地域医療に貢献できる地方での研修に魅力を感じていることを示しています。
将来の転職を視野に入れる場合は、地方での研修経験は、多様な医療ニーズに対応できる医師として市場で高く評価される要素となるでしょう。
研修医期間後の「アルバイト」と「転職」のリアル
初期臨床研修の2年間を終えると、医師としての働き方の選択肢が一気に広がります。
特に収入面やキャリア形成に直結する「アルバイト」と「転職」について、具体的な情報と戦略をお伝えします。
研修医期間後の「アルバイト」解禁
初期臨床研修中は、原則としてアルバイトが禁止されています。しかし、研修を修了し専攻医(後期研修医)になると、アルバイトが可能になります。これは、多くの若手医師が心待ちにしている変化ではないでしょうか。
▼アルバイト解禁の時期と若手医師の現状
| 項目 | 状況 |
| アルバイト解禁時期 | 初期臨床研修終了後(卒後3年目以降) |
| 卒後3年目医師のアルバイト経験率 | 約8割程度 |
| 1ヶ月のアルバイト収入 | 30万円以上を得ている医師が3割以上 |
※若手医師のアルバイト事情を示す一般的な傾向としてご紹介
アルバイトのメリットは、単なる収入アップにとどまりません。実はその後のキャリア形成において、非常に戦略的な意味を持っています。
スキルアップと視野の拡大
アルバイトでは、常勤先ではなかなか経験する機会の少ない美容医療や健診業務などに携わることで、臨床以外の分野にも触れることができます。これにより、医師としてのスキルの幅が広がるだけでなく、患者層やニーズの違いを肌で感じることができ、医療に対する視野も自然と広がっていきます。
特に、将来的に開業を考えている方にとっては、こうした分野の経験が大きな武器になるでしょう。
将来の転職の足がかり
アルバイト先を「お試し勤務」として活用することで、実際の職場環境や人間関係、業務の流れを事前に把握することができます。これは、転職後のミスマッチを防ぐうえで非常に有効な手段です。
また、複数の施設で働くことで、自分に合った働き方や職場の雰囲気を比較・検討する材料にもなります。
医局外での人脈形成
医局に所属していると、どうしても人間関係が限られがちですが、アルバイトを通じてさまざまな医療機関で働くことで、医局外の医師や医療スタッフとのつながりが生まれます。
こうした人脈は、今後のキャリア選択や情報収集の面で大きな助けとなるだけでなく、思いがけないチャンスにつながることもあります。特にフリーランス志向の方にとっては、こうしたネットワークが活動の幅を広げる重要な基盤となります。
アルバイトを「収入の補填」としてだけでなく、「将来の転職」に向けた「経験とスキルの投資」や「情報収集の場」として活用するのは、賢いキャリア戦略です。
この時期のアルバイト経験は、医局人事に縛られないフリーランス医師という、より自由な働き方への道を開く可能性もあります。
研修医期間後の「転職」タイミングと注意点
初期臨床研修を終えた卒後3年目、そして専門研修(専攻医)を修了する卒後6〜8年目は、医師がキャリアを見直す大きな転職の節目となります。
医師がキャリアチェンジを考える主なタイミング
◆卒後3年目(初期研修終了直後)
専門医取得ではなく、ワークライフバランスや勤務条件(例:当直なし)を優先し、一般病院の常勤医やフリーランス(バイト医)として働くケースもあります。
医局のしがらみから解放され、自分の希望を最優先した転職ができる点がメリットです。ただし、経験年数が浅いため、求人の選択肢が限られる場合もあります。
◆卒後6〜8年目(専門研修修了後)
卒後6〜8年目は専門医資格を取得し、より好待遇な職場や研究・教育の場へ進む時期です。
専門医資格を取得すると、専門性を武器に、市中病院やクリニックなど多様なフィールドで高待遇の求人を選べるようになります。大学医局を離れる医師も増える時期です。
「転職」成功のポイント|選択肢を知る・広げる
初期研修後の進路は、医局に所属して専門研修を受けるのが一般的ですが、後悔しないキャリアを築くためには、早い段階から「選択肢を知る・広げる」ことが非常に重要です。
自分の市場価値を知り、選択肢を知る・広げる
医局人事にすべてを任せるのではなく、医師専門の転職サイトなどを活用し、自分の経験年数・専門性でどれだけの求人や年収が見込めるかを把握しておくことは、将来のキャリア戦略に役立ちます。
QOL重視の働き方も視野に入れ、選択肢を知る・広げる
激務だった研修期間を経て、私生活を充実させたいと考えるのは自然なことです。当直なし・残業少なめのクリニックや健診施設への転職も、卒後3年目以降であれば現実的な選択肢となります。
研修先病院を選ぶポイント
初期臨床研修病院(基幹型臨床研修病院)の選択は、医師としての成長スピードや専門性の確立、そしてQOL(生活の質)に直結します。ここでは、大学病院と市中病院の2つに分けて、それぞれの違いを比較します。
大学病院 vs 市中病院
| 比較項目 | 大学病院 | 市中病院(関連病院含む) |
| 症例数・多様性 | 稀少疾患や高度・最先端医療に触れる機会が多い | common diseaseの経験が豊富で、実践的な力がつきやすい |
| 専門性 | 専門性の高い教育・研究指導が充実 | 診療科の垣根が低く、幅広い初期対応力を身につけやすい |
| 給与・待遇 | 一般的に市中病院よりも低い傾向 | 一般的に大学病院よりも高い給与水準 |
| QOL | 医局文化や研究義務などで多忙になりがち | 比較的QOLを確保しやすく、選択肢が豊富 |
| 左項目 | 中身 | 中身 |
出身地を離れて研修を受けるのも選択肢
令和6年度の厚生労働省「臨床研修修了者アンケート調査結結果」によると、医師が研修先を選ぶ際、地理的な制約にとらわれず柔軟な選択をしている実態が明らかになっています。
| 関係性 | 割合(n=7,255) |
| 出身地=臨床研修地 | 53.0% |
| 出身地≠臨床研修地 | 47.0% |
| 関係性 | 割合(n=7,126) |
| 医学部所在地=臨床研修地 | 57.0% |
| 医学部所在地≠臨床研修地 | 43.0% |
https://www.mhlw.go.jp/content/001557284.pdf
令和2年度と比較して、出身地や医学部所在地で研修を受ける医師の割合は微増していますが、依然として約半数の医師が慣れ親しんだ場所を離れて研修地を選んでいるという事実は変わりません。これは、より良い研修環境や給与水準、将来的な勤務地などを見据えた、戦略的な選択をしている医師が多いことを示しています。
特に地方での研修は、給与面のメリットだけでなく、地域医療に触れる貴重な機会にもなるため、選択肢として検討してみることをおすすめします。
研修医の「キャリアの悩み」
初期臨床研修の2年間は、確かにハードな期間ですが、医師としての未来を決定づける最も重要な時間でもあります。同時に、先々のキャリアについて、研修医時代だからこその悩みもいくつかあります。
専門医取得は本当に必要か?
専門医資格は、医師としての専門性を証明するだけでなく、患者さんや医療機関からの信頼を得るうえでも大きな意味を持ちます。特に、大学病院や専門クリニックなどで高度な医療を提供する場面では、専門医資格がキャリアの安定や昇進に直結することも少なくありません。
一方で、すべての医師が専門医資格を取得する必要があるかというと、必ずしもそうではありません。QOL(生活の質)を重視した働き方を望む方にとっては、専門医取得をあえて選ばず、一般病院の常勤医やフリーランス医として柔軟に働く道も考えられます。
実際に、当直やオンコールの少ない職場を選ぶことで、家庭との両立や趣味の時間を確保しながら、医師としてのやりがいを感じている方も多くいらっしゃいます。
専門医取得について考える際は、「自身の今後の医師キャリアをどうしたいか」を考え、その選択が自分の価値観やライフプランと一致しているかを丁寧に見極めることが重要です。
専門医を取得することで得られるメリットは確かに大きいものの、そのためには研修や試験勉強、症例集めなど、相応の時間と労力が必要になります。これらの負担を前向きに受け止められるかどうかも、判断材料のひとつになるでしょう。
最終的には、
- どのような医療に携わりたいのか
- どれだけの責任や専門性を求めるのか
- どのような働き方を望むのか
といった点を総合的に考え、自分にとって最適な道を選ぶことが大切です。
ライフプランとの両立はどうする?
医師としてのキャリアは長期にわたるものですが、その間には結婚、出産、育児、介護など、人生のさまざまなライフイベントが訪れます。特に女性医師の場合、妊娠・出産のタイミングと研修や専門医取得の時期が重なることもあり、キャリア設計に悩む方も少なくありません。
こうしたライフイベントと激務な医師業務をどう両立させるかは、非常に重要なテーマです。研修プログラムや勤務先を選ぶ際には、育児支援制度の有無や勤務時間の柔軟性、当直の頻度などを事前に確認しておくことが、後悔のない選択につながります。
ライフプランとの両立を考える際は、「どの時期にどれだけ働きたいのか」「どの程度の責任や負荷を担えるのか」を自分自身で明確にしておくことが大切です。
医師としてのキャリアは長いマラソンのようなもの。短期的な負担だけで判断するのではなく、5年後・10年後の自分がどのように働いていたいかをイメージすることで、選ぶべき働き方が見えてきます。
最終的には、キャリアとライフプランのどちらかを犠牲にするのではなく、両方をバランスよく満たす働き方を模索する姿勢が重要です。医師としての専門性を磨きながら、人生の大切な時間も大事にできる働き方は、必ずしも一つではありません。自分にとって最も心地よいペースを見つけることが、長く医師として活躍し続けるための鍵になります。
キャリア検討の一貫として、アルバイトもおすすめ
初期研修2年間が終了し、医師3年目からはアルバイトが可能です。
前述のとおり、アルバイトは収入を確保するだけでなく、常勤先以外の環境や業務を知る・人脈を作る・経験を積むなど、キャリアの模索や選択肢を広げるために、大変有効な手段です。
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次のキャリアへ、確かな一歩を踏み出すために
初期臨床研修期間の2年間を終えると、医師としてのキャリアが本格スタートします。
専攻医として専門医を目指す道、QOLを重視した一般病院への転職、アルバイトを主体としたフリーランスという道。どの選択肢も、ご自身の価値観とライフプランに合ったものであれば、それが「最良の道」です。
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