「研修医の給料は安い」は本当か? 研修医の給与実態と年収アップに向けたキャリア戦略

目次
- 研修医の給料は実際どれくらい? 公的データからわかるリアルな相場
- 「研修医相当」の給与額は? 公的統計データから読み解く
- 勤務先による「研修医の給料」の大きな格差
- 大学病院と市中病院の比較
- ◆大学病院勤務の給与
- ◆市中病院勤務の給与
- 地域による給料の差
- 医師の働き方改革の影響は?
- ①時間外労働の上限規制による残業代減少リスク
- ◆規制による変化の懸念
- ◆「自己研鑽」の線引き問題
- ②労働時間短縮と「給与の公平性」への意識の高まり
- 研修医時代から始める戦略的キャリア構築
- ①キャリアのゴールを明確化する
- ②市場価値を高めるスキル・資格を選ぶ
- ③「働き方」の比較検討を行う
- ④専攻医から「アルバイト」を活用
- 今すぐできる!研修医の給料の悩み解消とアクションプラン
- ①「給料と研修内容」の費用対効果を冷静に再評価する
- ◆給料は低いが研修の質が高い(大学病院など)
- ◆給料は高いが研修の質に不安(一部の市中病院)
- ②具体的な目標年収と期限を定める
- ③専門家による第三者視点の情報を活用する
- 研修医の悩みを乗り越え、キャリアを成功に導くために
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「この激務に見合っているのだろうか」「このままの年収で、将来は本当に大丈夫だろうか」そんな不安は、初期研修医・後期研修医(専攻医)を問わず、多くの先生方が抱えている率直な思いではないでしょうか。
本記事では、厚生労働省の公的な最新データをもとに、先生方が今知っておくべき「研修医の給料」のリアルに迫ります。また、理想のキャリアと年収を最大化するための具体的な戦略についても解説します。
研修医の給料は実際どれくらい? 公的データからわかるリアルな相場
「研修医相当」の給与額は? 公的統計データから読み解く
厚生労働省の「賃金構造基本統計調査」には、「研修医」という明確な給与区分はありません。しかし、研修医の先生方の多くが該当する「25〜29歳」の年齢階級の医師の給与データを見ることで、研修医の給料のリアルな相場感を把握可能です。
| 年齢階級 | 平均年収(万円) | 平均月収(手当込・万円) |
| 20〜24歳 | 457.4 | 38.1 |
| 25〜29歳 | 558.0 | 46.5 |
| 30〜34歳 | 794.9 | 66.2 |
| 35〜39歳 | 1,018.5 | 84.9 |
| 40〜44歳 | 1,340.8 | 111.7 |
| 50〜54歳 | 1,712.5 | 142.7 |
※厚生労働省「令和5年賃金構造基本統計調査」に基づき、当社の試算で算出
研修医(主に25〜29歳)の平均年収は500万円台。日本の一般労働者の平均年収(約458万円、令和4年)よりは高い水準ですが、大病院勤務医の平均年収(約1,461万円、令和5年)と比べると、約1/3〜1/2程度に留まっています。
30代後半で年収は大きく飛躍。専門医取得の時期などを境に、年収は1,000万円を超え、キャリアの成熟とともに大幅に上昇していく構造が見て取れます。つまり、研修医時代は「将来への準備期間」「種まきの時期」と言えるでしょう。
https://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/chingin/kouzou/z2023/index.html
勤務先による「研修医の給料」の大きな格差
上記の平均値はあくまで統計上の数字であり、実際には先生が勤務する病院の種別や地域によって、給料には大きな差が存在します。この格差を理解しておくことは、研修先選びや将来の転職を考える上で非常に重要です。
大学病院と市中病院の比較
◆大学病院勤務の給与
研修医の給料は、比較的低めに設定されているケースが多く見受けられます。これは、大学病院が「教育・研究機関」としての役割を重視しているためで、給与よりも「質の高い指導体制」や「医師としてのブランド価値の形成」に重点を置いているためです。
大学病院では、最先端の医療技術や症例に触れられる機会が豊富であり、専門医取得に向けた基盤づくりとしては非常に有意義な環境です。その一方で、年収は300万円台にとどまることもあり、生活面での負担を感じる先生も少なくありません。
しかし、こうした環境で得られる経験や人脈は、将来的なキャリアの選択肢を広げる「無形の資産」として大きな価値を持ちます。給与面だけでなく、長期的な視点で研修先を選ぶことが重要です。
◆市中病院勤務の給与
大学病院と比較すると、市中病院では初期研修医の給与が高めに設定されている傾向があります。特に地方の病院では、医師不足の解消を目的としたインセンティブとして、年収500万円〜600万円台といった水準が提示されることも珍しくありません。
市中病院では、臨床現場での実践的な経験を積む機会が多く、当直や手当の有無によっても収入が変動します。給与面での安定を求める先生にとっては、魅力的な選択肢となるでしょう。
ただし、研修の質や指導体制は病院によって差があるため、給与だけでなく、教育環境や症例数、指導医の体制なども含めて総合的に判断することが、後悔のない選択につながります。
地域による給料の差
一般的に、地方の民間病院や地域の中核病院ほど、研修医の給料は高くなる傾向があります。これは、都市部と比べて医師不足が深刻な地域が多く、給与面で優遇することで医師を迎え入れたいという事情があるためです。
一方、医師が集まりやすい都市部の大学病院などは、給与水準が低く抑えられがちです。
医師の働き方改革の影響は?
2024年4月から、医師の働き方改革が本格的に始まりました。これは、長時間労働が常態化していた研修医の先生方の給料体系に、見過ごせない変化をもたらしています。
①時間外労働の上限規制による残業代減少リスク
働き方改革の核心は、医師の時間外労働(残業)の上限規制です。これまで研修医の給料を底上げしていた要素の一つが、長時間労働による時間外手当(残業代)でした。
◆規制による変化の懸念
労働時間の上限が厳格化(A水準:年960時間など)されることで、病院側は上限を超えないよう管理を徹底します。この結果、これまで時間外手当として支払われていた分が減少し、実質的な手取りが減ってしまうリスクが指摘されています。
◆「自己研鑽」の線引き問題
学会準備や論文執筆など、医師としての成長に不可欠な活動が「自己研鑽」と見なされ、労働時間から除外されるケースが懸念されます。この線引きが曖昧だと、労働時間そのものは変わらないのに、給与明細上の労働時間が減り、結果的に給料が減るという、先生方にとって不公平な事態も起こりかねません。
②労働時間短縮と「給与の公平性」への意識の高まり
働き方改革は、単に給料の増減だけでなく、研修医の先生方自身の「時間対効果」への意識を大きく変えるきっかけとなります。
「限られた時間」で質の高い経験を積む重要性が高まり、労働に見合った正当な対価(給料)を得たいという要求は、今後ますます高まっていくでしょう。
研修医時代から始める戦略的キャリア構築
研修医の給料は、専門医になるための「投資」です。本当に大切なのは、この時期をどう過ごし、その後のキャリアでいかに「リターン」を最大化するかです。
医師のキャリアは、早い段階で方向性を定めることで、年収・働き方・ライフスタイルに大きな差が生まれます。特に専門医資格の取得と勤務先の選択は、将来の収入に直結する重要な要素です。
①キャリアのゴールを明確化する
研修医時代は「とりあえず目の前の業務をこなす」だけになりがちですが、ここでキャリアの方向性を考えることが、将来の年収や働き方に直結します。例えば、大学病院で研究を続けたい場合は学位取得や論文実績が必須になり、市中病院で臨床中心に働きたい場合は専門医資格と症例数の確保が重要です。
さらに、開業を視野に入れるなら、経営や地域医療の知識を早めに学び始めることが有利になります。
このように、専門医取得はゴールではなく「キャリア戦略の一部」。研修医のうちに「どんな医師になりたいか」を言語化することが、後の選択肢を広げる第一歩となります。
②市場価値を高めるスキル・資格を選ぶ
研修医時代は、専門医資格の取得を目指すだけでなく、将来の市場価値を高めるスキルを意識することが重要です。例えば、人気診療科の専門医資格や、サブスペシャリティ(心血管、消化器、集中治療など)は、転職市場で高い評価を受けやすく、年収アップにつながります。
さらに、英語論文の執筆力や臨床研究の経験は、大学病院や国際的な医療機関でのキャリアに有利です。
「どの資格やスキルが将来の選択肢を広げるか」を早めに把握し、研修医時代から準備を始めることが、戦略的キャリア構築の鍵です。
③「働き方」の比較検討を行う
専門医取得後、あるいは専攻医の時期から、先生の給料は勤務先や働き方によってさらに大きく変わってきます。
| 働き方 | 平均年収(目安) | 特徴・年収アップのポイント |
| 大学病院 | 800万〜1,200万円 | 臨床・研究・教育のバランス。ポストにつけば給料は上がるが、若手のうちは給与水準は低め。アルバイトに制限があることが多い |
| 市中病院(一般) | 1,200万〜1,800万円 | 臨床中心で、手当や当直回数などにより給料が高くなりやすい。専門医取得後の転職で、年収を大幅に上げやすい環境 |
| 開業医(経営者) | 2,000万〜3,000万円超 | 勤務医時代と比較して年収は最も高くなるが、その分、経営リスクと責任を伴う |
※年収はあくまで目安であり、地域・診療科・経験年数により大きく異なります。
④専攻医から「アルバイト」を活用
初期研修医は原則としてアルバイトが禁止されていますが、専攻医になると、多くの病院で許可制のアルバイト(非常勤勤務)が認められるようになります。アルバイトは、研修医時代の給料の低さを補うとともに、経験の蓄積や人脈の広がりによりキャリアを豊かにする、極めて重要な戦略となります。
アルバイトを行うメリットと注意点を把握し、キャリア構築に活かしましょう。
| メリット | 注意点 |
| 年収を即時的に底上げできる | 疲労による本業への影響(QOLの低下)がない範囲で勤務スケジュールを組む |
| 専門以外など、常勤先だけでは得られない経験や技術を積める | 求人の規定に沿った範囲で対応を行う |
| 将来の転職先や人脈の獲得につながる可能性がある | 信頼関係を損なわないよう、アルバイトを行う際は常勤先や指導医に事前相談し、透明性を確保する。また労働時間の上限規制に抵触しないよう注意する |
常勤先での専攻医研修と両立する必要があるため、アルバイトは「当直バイト」「健診バイト」など、まだ経験値が浅い専攻医でも採用されやすい業務内容で効率良く報酬を得えられる求人がおすすめです。
ただし、必ず指導医や病院側に相談し、正式な許可を得た上で、本業に支障のない範囲で行うことが大原則です。
今すぐできる!研修医の給料の悩み解消とアクションプラン
①「給料と研修内容」の費用対効果を冷静に再評価する
今先生が勤務している、あるいは勤務を検討している病院の給料が、その後のキャリアにどれだけ貢献するかを冷静に評価してみましょう。
◆給料は低いが研修の質が高い(大学病院など)
質の高い指導医、最先端医療、人脈という「目に見えない将来への投資」を最大限に回収することに集中しましょう。
◆給料は高いが研修の質に不安(一部の市中病院)
高い給料を生活の安定に役立てつつ、自主的な学習や外部の学会参加などを積極的に行い、自分自身で研修の質を補完する意識を持つことが大切です。
②具体的な目標年収と期限を定める
「いつまでに、どのくらい年収を上げたいか」を具体的に設定しましょう。目標を持つことで、モチベーションも維持しやすくなります。
例:「専攻医終了時(32歳)に、当直なしで年収1,200万円を達成したい」
この目標設定により、「どの診療科を選ぶべきか」「どの地域の病院を選ぶべきか」「いつ転職すべきか」という逆算的なキャリア戦略が、自然と明確になってきます。
③専門家による第三者視点の情報を活用する
研修医の先生方が、今いる環境だけで得られる情報には限りがあります。
「自分の専門科の、正確な年収相場はどれくらいか?」
「働き方改革で、自分の病院の給与体系はどう変わる可能性があるのか?」
「高給与の病院に転職した場合、本当に研修の質は担保されるのか?」
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研修医の悩みを乗り越え、キャリアを成功に導くために
本記事では、「研修医の給料」のリアルと、そこから年収を最大化するためのキャリア戦略について、お伝えいたしました。
研修医時代の給料が低く感じるのは、医療界の構造的な問題であり、決して先生の能力の問題ではありません。この時期を、将来の専門性を確立し、市場価値を大きく高めるための「投資期間」とポジティブに捉え直しましょう。この投資を最大限に生かし、将来の年収とQOLを両立させるための「最適解」は、先生一人ひとりの専門科、希望する働き方、そしてライフプランによって異なります。
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