オンライン診療を行うにあたっては、オンライン診療研修の修了が義務とされました。
この記事では、どのように研修を受講するのかや、義務となった根拠について記載します。
オンライン診療研修修了証は、厚生労働省が設けるオンライン診療研修を修了することで発行されます。
この研修は、「医師がオンライン診療を実施する際に必須とされる、指針や情報通信機器の使用、そして情報セキュリティ等に関する知識の習得」を目的としており、オンライン上で受講ができます。
また、料金は無料となっています。
オンライン診療研修の申込みは厚生労働省の特設サイトより可能となっています。
必要事項を入力すると、2-3日以内に入力したメールアドレス宛に研修の案内が送付されます。
オンライン診療研修のお申し込みはこちらからどうぞ
オンライン診療研修お申込み
https://telemed-training.jp/entry/entry
研修の申込みにあたっては、「医師等資格確認検索システム」へ登録されていることが条件となっています。
登録されているか不安な方はこちらにアクセスいただき、ご自身のお名前が検索できるかをご確認ください。
医師等資格確認検索システム
https://licenseif.mhlw.go.jp/search_isei/
※「一般向け検索画面」で問題ございません。
研修は5科目をオンライン上で受講することになり、1科目あたり15分~40分程度で完了します。
また、各科目ごとに10題の演習問題がついているようです。
研修の内容はこちらからご確認ください
https://telemed-training.jp/entry
修了すると、サイト上でオンライン診療研修修了証を発行することができます。
発行されたオンライン診療研修修了証を保存する際は、スクリーンショットではなくPDFファイルを直接保存してください。
iOSにてSafariをお使いの方は、画面下部の「共有」→「ファイルに保存」を行うことでPDFを直接保存できます。
厚生労働省が発表した「オンライン診療の適切な実施に関する指針」において、「医師は、オンライン診療に責任を有する者として、研修を受講することが義務」とされたためです。
「オンライン診療の適切な実施に関する指針」p.28, 29
Ⅴ 指針の具体的適用
3.その他オンライン診療に関連する事項
(1) 医師教育/患者教育
オンライン診療の実施に当たっては、医学的知識のみならず、情報通信機器の使用や情報セキュリティ等に関する知識が必要となる。このため、医師は、オンライン診療に責任を有する者として、厚生労働省が定める研修を受講することにより、オンライン診療を実施するために必須となる知識を習得しなければならない。
※ 2020 年 4 月以降、オンライン診療を実施する医師は厚生労働省が指定する研修を受講しなければならない。
医師は、オンライン診療に責任を有する者として、医療関係団体などによる研修の受講等によりこうした知識の習得に努めるるとともに、1の(1)及び(3)に示す事項及び情報通信機器の使用方法、医療情報のセキュリティ上安全な取扱い等について、患者に対しあらかじめ説明をしておくべきである。
オンライン診療研修に申し込む際、希望すれば緊急避妊薬研修プログラムを受講することができます。
こちらを修了することによって「緊急避妊薬の処方にかかるオンライン診療研修修了証」を取得できます。
研修は同じくオンライン上で行われ、40分程度の科目を2つ受講することになります。
オンライン診療研修・緊急避妊薬研修プログラムのお申し込みはこちらからどうぞ
オンライン診療研修お申込み
https://telemed-training.jp/entry/entry
◯参考サイト
厚生労働省「オンライン診療研修実施概要」
https://telemed-training.jp/entry
厚生労働省「オンライン診療の適切な実施に関する指針」
https://www.mhlw.go.jp/content/000889114.pdf
日本医師会「オンライン診療について」
https://www.med.or.jp/doctor/sien/s_sien/010599.html