スポーツドクターの年収とは?働き方やメリット、必要な資格について解説

目次
- スポーツドクターとは?
- スポーツドクターの年収相場
- スポーツドクターの働き方・仕事内容
- 1. スポーツ外傷の診断・治療
- 2. スポーツ選手の健康管理、傷病の予防
- 3. 選手のコンディション調整、メディカルチェック
- スポーツドクターとして働くメリット
- スポーツ業界に深く関われる
- 需要がある
- 幅広い知識を得られる
- スポーツドクターになるための資格
- 日本スポーツ協会公認スポーツドクター
- 日本整形外科学会認定スポーツ医
- 日本医師会認定健康スポーツ医
- スポーツドクターは働き方次第で平均以上の年収も見込める
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スポーツドクターとは、スポーツ愛好家やアマチュア選手、プロのアスリートまで、幅広いスポーツ選手を支える医師を指します。スポーツには故障やケガが付きものなので、スポーツ業界でのニーズは高く、人気の職業として知られています。ただ、一般的な内科や外科の医師に比べると数が少ないので、年収や働き方などに疑問を抱く方もいるのではないでしょうか。
本記事では、スポーツドクターの年収や働き方、スポーツドクターとして働くメリット、スポーツドクターになるために必要な資格について解説します。
スポーツドクターとは?
スポーツドクターは、スポーツ選手やスポーツをする方々の健康を管理し、怪我の予防や治療、リハビリを医学的な立場からサポートする医師です。競技会等における医事運営ならびにチームドクターとしてのサポートにもあたります。
また、選手に最適な専門的ケアを提供するために、医師免許に加え、日本スポーツ協会公認スポーツドクターなどの資格取得を目指すこともあります。
https://www.japan-sports.or.jp/coach/tabid217.html
スポーツドクターの年収相場
スポーツによる故障・ケガは筋肉や骨、靭帯、関節などに起こりやすいため、スポーツドクターは一般的にこれらを専門とする整形外科医に属しています。
厚生労働省の「第22回医療経済実態調査報告」によると整形外科開業医の平均年収は、2988万円との報告があります。これは他の科目の開業医と比較しても高い傾向にあります。
一方、厚生労働省が実施している「令和4年賃金構造基本統計調査」によると、企業規模計10人以上の医療機関に勤める医師の平均年収(きまって支給する現金給与額×12カ月+年間賞与その他特別給与額)は約1,428万円です。(※)
勤務医の場合、整形外科に属するスポーツドクターの年収は全体平均に比べてやや少ない傾向にありますが、全体平均を超える1,500万円以上の年収を得ている方の割合は4割を超えているため、勤務先や働き方によっては平均以上の収入を得ることも可能です。
特にプロスポーツ選手の専属スポーツドクターになることができれば、大幅な年収アップも見込めます。ただ、そのためにはスポーツドクターとしての資格を取得するなどして、より多くの知識とスキルを習得する必要があります。
※出典:e-Stat. 「令和4年賃金構造基本統計調査 職種(小分類)別きまって支給する現金給与額、所定内給与額及び年間賞与その他特別給与額(産業計)」. https://www.e-stat.go.jp/stat-search/files?page=1&layout=datalist&toukei=00450091&tstat=000001011429&cycle=0&tclass1=000001202310&tclass2=000001202312&tclass3=000001202329&tclass4val=0
スポーツドクターの働き方・仕事内容
スポーツドクターの仕事内容は多岐にわたり、さまざまな働き方が可能です。ここではスポーツドクターの主な仕事内容や働き方を3つのポイントに分けて解説します。
1. スポーツ外傷の診断・治療
スポーツドクターの仕事の1つ目は、スポーツ外傷の診断と治療です。スポーツの現場で発生した傷病に対し、適切な診断と治療を行います。試合や大会の会場ドクターとして働く場合、参加している選手はもちろん、運営スタッフや観客のケガや病気などにも対応します。その場で応急処置を施し、必要に応じて病院への搬送を手配するのもスポーツドクターの仕事です。
2. スポーツ選手の健康管理、傷病の予防
2つ目が、スポーツ選手の健康管理と傷病の予防です。担当するスポーツ選手がケガや病気にならないよう、健康管理や傷病の予防を行います。スポーツ前、あるいは後の選手の体をケアしたり、食生活や体の動かし方などについてアドバイスを行ったりもします。スポーツ選手にとって大きな障害となる傷病を、未然に防ぐ手立てを打つことが重要なポイントです。
3. 選手のコンディション調整、メディカルチェック
3つ目は、選手のコンディション調整とメディカルチェックです。体の調子が悪い状態で無理にスポーツを行うと、ケガを負うリスクが高くなります。スポーツドクターは、日頃から選手のコンディションを調整したり、メディカルチェックを行ったりして、スポーツに適した状態であるかどうかを確認します。また、スポーツ活動自体をストップするよう指示し、病院での治療などを提案する場合もあるでしょう。
スポーツドクターとして働くメリット
スポーツドクターとして働くと、以下のようなメリットを期待できます。
スポーツ業界に深く関われる
スポーツが好きな人にとって、スポーツ業界やスポーツ選手と深く関われる仕事に就けるのは、それだけで大きなメリットになります。選手を陰で支えることは、大きなやりがいにつながるでしょう。
需要がある
スポーツは流行に左右されにくい分野なので、スポーツドクターは常に一定の需要を見込めます。特に近年は新型コロナウイルス感染症の影響で、健康志向が高まっており、ジムやフィットネス、スポーツなどに関心を寄せる人が少なくありません。
スポーツドクターはプロの選手だけでなく、スポーツ愛好家やアマチュア選手のケアを仕事にすることも可能なので、比較的安定した仕事とされています。
幅広い知識を得られる
スポーツドクターは、主となる整形外科だけでなく、循環器や呼吸器、小児科、救急医学など、幅広い知識を求められる職業です。研修や実習、臨床においてさまざまな知識・技術を得られる機会に恵まれるのもスポーツドクターの利点です。
スポーツドクターになるための資格
スポーツドクターになるためには、医師免許だけでなく、スポーツドクターに関連する資格を取得する必要があります。現在、日本では以下3つのスポーツドクターの資格があります。
日本スポーツ協会公認スポーツドクター
日本スポーツ協会公認スポーツドクターとは、JSPO(公益財団法人日本スポーツ協会)が認定しているスポーツドクターの資格です。
基礎科目25単位、応用科目27単位のカリキュラムをこなすことで、JSPOからスポーツドクターの認定を受けられます。受講条件は、日本国の医師免許取得後から4年が経過しており、かつJSPOまたはJSP加盟団体などから推薦され、同協会に認められた人です。資格登録期間は4年間で、その後も資格を継続したい場合は有効期限を迎える6カ月前までに1回以上、研修会に参加する必要があります。
日本整形外科学会認定スポーツ医
日本整形外科学会認定スポーツ医は、日本整形外科学会が認定しているスポーツドクターの資格です。
整形外科専門医の資格を取得した人を対象とした研修を受けることで、スポーツドクターとしての認定を受けることができます。
日本医師会認定健康スポーツ医
日本医師会認定健康スポーツ医は、日本医師会が認定しているスポーツドクターの資格です。
日本医師会が定める講習科目に基づく講習会を修了することで、健康スポーツ医の称号が付与されます。日本医師会認定健康スポーツ医は更新制で、認定を受けて登録された日から5年間に、日本医師会が実施または承認した再研修会5単位以上の受講を修了し、かつ健康スポーツ医としての活動を行っていることが更新の条件となります。
上記のように、スポーツドクターになるための資格はそれぞれ認定団体や受講条件が異なるため、自分に合った資格を選びましょう。
スポーツドクターは働き方次第で平均以上の年収も見込める
スポーツドクターは、スポーツ愛好家からプロのアスリートまで、スポーツを行うさまざまな人のケアやサポートを行う職業です。
スポーツドクターが主専門とする整形外科の平均年収は約1,289万円で、医師全体の平均年収に比べるとやや低めです。一方で、年収が1,500万円を超える人は4割以上存在します。また、プロスポーツ選手の専属ドクターになった場合は、より多くの収入を得ることも可能です。
スポーツ選手やスポーツ業界に密接に関わる仕事でもあるため、スポーツ好きな方や、スポーツ業界に貢献したい方にとってやりがいのある仕事となっています。スポーツドクターになるためには、国内で認定されている資格を取得しなければいけません。スポーツドクターへの就職や転職を考えている場合は、計画的に資格の取得を目指しましょう。
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