後期研修医(専攻医)は就労規則で認められていればアルバイト(外勤)が可能です。本記事では、後期研修医におすすめの健診アルバイトを始めとするおすすめのアルバイトをご紹介するとともに、アルバイトをする際に注意すべき点も解説します。
後期研修医(専攻医)は初期研修医とは異なり、就労規則で認められている場合はアルバイト(外勤)をすることができます。
後期研修医のアルバイトは、アルバイトとはいえども一般的な他職種のアルバイトの給与と比較するとその金額は高額です。そのため大学時代の奨学金を後期研修医のアルバイトで返済する人も少なくありません。
本記事では、そんな後期研修医におすすめのアルバイトと、アルバイトをする際の注意点をご紹介します。
後期研修医(専門医)になると、収入の確保やスキルアップのためにアルバイト(外勤)をする人が少なくありません。とはいえ経験豊富とはいえない後期研修医にとって、アルバイト探しには不安がつきものです。そこで、ここでは後期研修医が始めやすいおすすめのアルバイトとして次の5つを紹介します。
健康診断のアルバイトは後期研修医のアルバイトの中でも経験者が多いもののひとつで、求人数も豊富なため自宅近くの求人を見つけられる可能性もあります。場所は医療機関だけではなく、公共施設や企業、学校などさまざまです。
勤務内容は基本的に「問診・聴診」のみとなり、決められた診察室やパーティションで仕切られた部屋で待機し、問診票に沿って確認をしたり聴診をしたりするという流れ作業です。
一般健診では心電図も行われるため、聴診に慣れていない先生でもそれほど不安に思う必要はないでしょう。対応人数が多い場合は手早く問診や聴診を行う必要があります。慣れないうちはできるだけ対応人数の少ない求人を選ぶことをおすすめします。
健康診断と同様、後期研修医のアルバイトとして多く選ばれるのがいわゆる「寝当直」のアルバイトです。中でも救急指定のない慢性期病院における急変対応のみのアルバイトは院内にいるだけで勤務が完了することも少なくありません。
ただし勤務内容は入院患者が多くても電話が少ないケースもあれば、反対に入院患者はそれほど多くなくても小刻みに電話があるケースなど、勤務先や患者によって状況は異なります。当直室の設備や食事の有無なども求人を選ぶ際のポイントになるでしょう。
往診や訪問診療のアルバイトは、高齢者施設や患者宅に訪問するスタイルのものです。基本的に状態が安定している患者の対応を任されることがほとんどで、移動時間を要するため、実務にあたる時間も比較的少ない点が特徴です。
院外での対応に不安を感じる先生もいるかもしれません。しかし、往診や訪問診療でできることは限られているため、後期研修医でも十分に対応できるケースがほとんどです。あらかじめすることが決められており、スタッフからいわれた対応だけをすることも多いでしょう。
脱毛やアートメイクなど、美容外科の問診も後期研修医のアルバイトとして挙げられます。中でも大手のクリニックであればマニュアルが明確に定められているため、安心して働けるでしょう。
また予約制のクリニックが一般的であるため、対応する人数も限られているというメリットもあります。
透析バイトは巡回がメインです。しかし人工透析を受けている患者さんは急変する可能性があり、透析バイトではこういった急患の患者さんへの対処が求められることもあります。
透析バイトによっては、医師がシャントの穿刺(せんし)をするケースもあります。そのため穿刺(せんし)に自信がないようであれば、透析バイトのなかでも穿刺(せんし)の必要がないものを選びましょう。
どのようなアルバイトでも「遅刻をしない」「指示を守る」などの「基本」はありますが、後期研修医のアルバイトだからこそ注意すべきこともあります。
後期研修医はアルバイトが認められていますが、すべての病院が後期研修医のアルバイトを認めているわけではありません。後期研修医がアルバイトできるかどうかは病院の方針によって異なり、病院によっては医師のアルバイトを認めていない病院もあります。
アルバイトをする前に、まずは、自分の勤務している病院がアルバイトを認めているかを就業規則などで確認しましょう。就業規則で禁止しているにも関わらずアルバイトをしてしまった場合は、就業規則違反で処分の対象となってしまう恐れがあります。
後期研修医のアルバイトは大きく次の2つに分けられます。
スポットバイトは短期のアルバイトなのに対して、定期非常勤は一定期間勤務する必要があります。後期研修医になったばかりで、まだアルバイトになれていない状態であれば、スポットバイトからスタートしましょう。スポットバイトであれば1日で終わる単発の仕事もあるため、無理なく始められます。
後期研修医としてのアルバイトに慣れていないのであれば、スポットバイトのなかでも勤務時間が短いものからスタートするのがおすすめです。
いきなり寝当直のアルバイトを連続してしまうと、疲労がたまってしまうかもしれません。まずは午前だけ、もしくは午後だけの健診のように、短時間のスポットバイトからスタートしましょう。
後期研修医のアルバイトの中には、今回ご紹介した当直や夜勤を含むアルバイトもあります。特にアルバイトを始めたばかりの頃は、疲れがたまったり生活のリズムが乱れたりすることで体調を崩しやすくなりがちです。
体調を崩してしまうと、本業とアルバイトの両方の仲間や患者にまで悪影響が及ぶ可能性もあるでしょう。アルバイトであっても医師であることには変わりません。どのような場面でもプロフェッショナルな心構えを持つことが大切です。
スポットバイトの中でも、巡回検診は遠方や初めての場所に行く可能性があります。そのため、事前に住所を確認して道順を把握しておきましょう。場合よっては健診バスやスタッフが送迎してくれることもあります。
社会人として遅刻は避けた方がよいですが、万が一、予定時刻に間に合わないのであれば、早めにスポットバイト先に連絡を入れておきましょう。
副業(アルバイト)で得た収入が年間20万円を超える場合には確定申告が必要です。後期研修医のアルバイトであれば数回の勤務でも年間20万円を超えることがほとんどであるため、忙しくても税理士に依頼することなども検討し、必ず確定申告を行いましょう。
確定申告を行わなかった場合は、加算税や延滞税といったペナルティが課される可能性があります。確定申告の期間は申告する年の翌年2月16日から3月15日までとなっています。
アルバイトをはじめるのであれば、医師賠償責任保険への加入を検討しましょう。アルバイト中に万が一のことが患者さんに起こってしまった場合、訴訟に発展してしまう可能性があります。その際、医師賠償責任保険に加入していることで万が一の際の賠償が補償されます。
後期研修医のアルバイトは、収入が増えるという以外にも経験が積めるというメリットがあります。自分の診療科以外のアルバイトをすることで、さまざまな経験ができるため、医師としての研鑽を積めるでしょう。
また後期研修医はそれまで多くの科をローテートしているため、複数の科にわたる広い知識が残ったままです。後期研修医のアルバイトはこのような知識を現場で発揮する機会でもあります。
後期研修医のアルバイトには、ご紹介したおすすめのアルバイト以外にもさまざまなものがあります。アルバイト選びでは給与の高さや勤務地もポイントですが、何より本業との両立が可能な無理のないものを選ぶことが大切です。また単純にアルバイトの時間として過ごすのではなく、できるだけ将来に活かせる内容のものを選んでみることをおすすめします。
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