今回、MRTのスポットアルバイトを勤務された医師にインタビューを実施しました。実際に勤務を通して大変だったこと、やってみて初めてわかったことなど、リアルで率直な感想をご紹介します。
プロフィール
私がスポットアルバイトをする目的は、第一に副収入を得るためです。今は夫婦で共働きなのですが、将来の可能性なども踏まえて、できるだけ貯金をしておきたいと考えています。大学病院のお給料は、開業医の収入と比べるとどうしても見劣りしてしまうので、もっと稼ぎたいというのが正直なところです。
またスポットアルバイトは、社会勉強にもなると考えています。私の将来のキャリアは主に大学病院で昇進していくか、開業という道を選ぶかのどちらかですが、常勤先の大学病院のみでは街の病院での勤務を体験することはできません。
もちろん大きな病院での勤務はやりがいがあり、確実に成長にもつながります。しかし、病院の大きさにかかわらず、さまざまな現場を知っておく必要もあると思っています。また医局からの紹介を受ければアルバイト自体はたくさんありますが、あくまでも一定の業務のみです。
以上のことから、診療所などで全く異なる業務を経験できるスポットアルバイトはとても価値があるものだと感じています。
私の周りでは、ほとんどの医師が当たり前のようにスポットアルバイトのことを知っていると思います。私も早い段階から知っていて、実は研修医プログラムが終わったタイミングで、すでにMRTのアカウントを作っていました。当時から、常勤先の仕事が終わった後に週1、2回ほどのペースで働けたら良いなと思っていました。
いざ「スポットアルバイトをやろう」と思ってから実際に案件に入るまでは、とても早かったです。アプリ「MRT WORK」があったので迷わずダウンロードしてみたところ、書類の提出などの煩雑な作業を全てアプリ内で完結させられました。一般的に必要となる書類ばかりだったこともあり、ほとんど手間はなく、手続きには10分ぐらいしかかかっていないと思います。
私がMRTのアカウントを作ってから実際に働き始めるまでに期間が開きました。理由としては、単純にスケジュールを組むのが難しかったからです。事前に分かっていたことですが、当初は内科勤務だったので急変の対応などがあり、何時に仕事が終わるかわからないような毎日でした。アルバイトを入れようにも、時間が読めない状況だったのです。そのため常勤先や医局のアルバイトである程度経験を積んで、スケジュールをきちんと組み立てられるタイミングになってから開始しようと思っていました。
その後のプログラムで今年の6月から救急部に出向となり、勤務体系が日勤・夜勤の、勤務予定が事前に分かるシフト制の生活に変わりました。そこで、以前登録していたMRTのスポットアルバイトを始めることにしたのです。平日の夜に時間が取れるようになったものの、予定が合う友人が居るわけでもなく、一人でぶらぶらとして過ごすのがもったいないと思ったのもあります。
ちなみに、プログラムは事前に決まっているものなので、1年ぐらい前からこのタイミングで始めようと考えていたような気がします。
私の場合はたくさん働きたかったので、業務内容にはこだわり過ぎず、時間が合う限り幅広い案件を体験しました。夜間であれば救急も当直もやりましたし、検診や内科外来にも入っています。例えば健診センターでの人間ドックの案件では、13時〜16時の3時間で報酬は交通費込み3万円でした。
体験してみて印象に残ったのは、健診のスポットアルバイトです。私の行ったところでは、現場に入ってから10分程度でA41枚のプロトコルを確認し、そのまますぐにアシスタントの方と一緒に診察を開始するという流れでした。ペースとしては、1時間に40名くらいの患者さんを診たと思います。普段の診察は入院病棟の回診や急変対応が中心なので、とても新鮮でした。
大学病院も市中病院も、どちらも医療を提供していることには変わりありませんが、やはり市中病院は地域の方に選ばれるために、きれいな設備をそろえたりアクセスを良くしたりといった部分に力を入れているところが多いと実感しました。働く立場としても、気持ち良く働けるのはありがたいなと思います。スポットアルバイトは交通費込みの募集が多いこともあり、行きやすい病院はシンプルに嬉しいです。
その他、実際に町の病院で働いている事務の方や看護師さんなどとのやりとり一つを取っても、普段は知ることのできない町の病院の実情を垣間見ることのできる貴重な機会となっています。
スポットアルバイトは自分で選んでやっていることなので、取り立てて大変という感覚にはなりませんでした。本業との両立に関しても、医師ならば皆覚悟しているのではないかなと思います。総じて、そこまで大変ということはなかったのですが……。
精神的・体力的のどちらに影響があったかと聞かれれば、「体力的」と即答します。働く時間が増えるので、当然その分の疲労はたまります。
ジムなどで体を鍛える時間もないので、疲れをため込まないためには、眠れる時にちゃんと寝ておくことが大切です。私は元から比較的すぐに眠れるタイプなのであまり苦労していませんが、人によっては最初のうちは、眠る暇がないことに苦労するかもしれません。とはいえこれも慣れなので、回数をこなすうちに眠れるようになってくるのではないかなと思います。
実務の部分では、病院によって診察の流れや、カルテの入力方法やルールがまちまちな部分に最初は戸惑いました。特に電子カルテについては、まずOSメーカーによって全くシステムが違うので、分からないときはアシスタントの方に入力方法を確認しながら作成しています。診察や処置に悪影響があるというわけではないので大きな問題ではありませんが、案件ごとのルールに合わせて対応する必要はあります。
私は2023年の6月からスポットアルバイトを始め、7月末現在で8回案件に入っています。毎週1.2回ペースということになります。(今日もこの後1件予定しています。)
基本的には、常勤先の勤務日に合わせて隙間時間に案件を入れています。働く時間は、半日の場合もあれば、8時間程度の場合も。スケジュールが合えば長く働きたいのですが、ここはあくまでも募集内容次第というところです。
半日の募集しかないときは今日のように他の予定を入れたり、短時間で入れるものをちょこちょこ組み合わせてスケジュールを組み立てたりもしています。
数少ない休みはしっかり休みたい派です。ゴルフへ行ったり旅行へ行ったりしてリフレッシュし、次の勤務日を迎えます。今の勤務体系になる前の話ですが、最近は弾丸で京都に行ってきました。できるだけオンオフの切り替えを意識して過ごすのも、スポットアルバイトを続けられている理由の一つかもしれません。
同年の先生同士で「あそこで見つけたあのアルバイトが良かったよ。」などと情報交換をすることもあるので、MRTは若い医師なら絶対に名前を知っているサービスなのではないでしょうか。先程触れた通り、私自身もとりあえずアカウントを作っていましたし、知名度は高いと思います。実際に使ってみてから、今のところは他のサービスを使おうとは思っていません。
他社サービスでスポットアルバイトを検索してみたこともあるのですが、その中でもMRTは検索がしやすい印象でした。
他社サービスの中には、ログイン要求の頻度が多すぎたり、いつのまにか学術記事やニュースへ遷移してしまっていたりして、どうしても使いづらさが気になってしまうようなものもあります。私が探している案件は、第一に「時間が合うもの」なので、MRTで見つからなければ他のサービスでも結果は大差ないだろうと思い、今では他のサービスは使っていません。
紹介キャンペーンなどもやっているようなので、機会があれば同僚の先生などにもおすすめしたいと思います。
現場とのトラブルが発生してしまった際には、基本的にMRTに間に入ってもらえます。細かなことですが私が経験した案件では、募集内容に「休憩1時間」と明記されていたにもかかわらず、実際には休憩を取ることはできなかったというケースがありました。勤務後にMRTへ報告したところすぐに対応してくれ、結果、その分の時給をいただけることになりました。すぐに対応してもらえた点は、とても好印象でした。
MRTのアプリには勤怠管理カレンダーの機能があり、勤務時間や入ってくる予定の給料などを簡単に確認できます。常勤先のスケジュールなどは別で管理をしているのですが、スポットアルバイトの予定のみを区別して管理できるのが便利です。夜勤のあるシフト制勤務では、曜日感覚も薄れてきてしまっているので、抜け漏れなく予定を確認できるこの機能は助かっています。
私の場合は出勤日の退勤後にそのまま入れるような案件を中心に探しています。常勤先の1カ月先のシフトが決まってから、予定の合うものを検索するという流れです。
私は内科専攻医なので、検索キーワードなどはほとんど絞りません。絞り込み条件を毎回入力するのも面倒なので、スポットアルバイトに入りたい日付を指定して、新たに公開されている募集を上から見ていきます。専門科でなくても良い案件は、専門知識を求められる可能性が低いので人気が高い印象があります。
まず注目するのは、入りと明けの時間です。例えば日勤の日の勤務後にスポットアルバイトをしたい場合、19時〜7時の間のものを見ています。意外と入り時間が17時などのものもあり、時間の面で難しいと諦めることもあります。時間について「相談可」となっている案件は理想的です。
私の場合は勤務内容にこだわりはありませんが、募集内容を見ればきちんと勤務内容が分かるようにもなっています。例えば夜勤のスポットアルバイトでは、当直なのか救急なのかが一目で分かります。当直であれば基本は一度回診をして後は待機となるので、比較的睡眠を取りやすく、体力的なつらさが少ないです。救急の忙しさは病院によって異なりますが、場合によっては寝る暇もないほど救急車が来ることもあります。その分報酬は高く、当直の倍ぐらいが相場だと思います。
人気の案件は一瞬で埋まってしまうので、ちょこちょこ見るようにしています。1日1〜2回程度、通勤の合間にアプリを開いて検索することが多いです。それでも都心でアクセスが良いところの案件や専門科でなくともOKな案件は、既に埋まってしまっていることがあります。2、3日チェックを続け、スケジュールに合うものが見つかり次第申し込みます。
全ての仕事に通じる話なのでしょうが、働く上で自身の目的を実現するには、どのような案件に入るべきかをしっかり分かっておく必要があります。私の場合、まず優先するのは収入のため、求められる内容と報酬を比べた際の割の良さに注目することが多いです。人によっては入れる現場の種類や関わることのできる人の多さなどで選ぶ方もいるでしょう。
専門科かどうかを問わない案件は、私のようにできるだけたくさんの案件に入りたい先生にはおすすめです。5年目以上の先生限定など、細かな条件が設けられている場合もあるため、検索の際は募集要項をしっかり確認しています。その分野の医療を突き詰めたいのでない限り、「専門科問わず」という旨の文言を注視しながら探すと良いです。
同じ現場に入るのであれば、書類を一からそろえなくてOKな点もメリットだと思います。ケースバイケースかもしれませんが、私の場合は1回目に入る際、MRTが事前に送ってくれた書類以外にも、諸々の契約書などを持参する必要がありました。2回目に入る際はその書類を求められなかったので、同じ現場の方が書類の準備が省けて良いと感じました。
系列の病院や健診センターでのスポットアルバイトは、基本的に仕事内容が同じなのでやりやすいです。先述の通り診察の流れやカルテの入力は案件によって違うため、勝手が変わると戸惑うことも多いです。同じ病院や系列病院であればその辺りのルールが統一されていることも多く、あらかじめ内容が頭に入っているので、効率良く進められます。アシスタントの方や看護師の方とも顔見知りになれるので、スムーズなやり取りがしやすいと思います。
なおMRTに登録していると、エージェントからのオファーが届く場合があります。私は過去に入った案件の系列病院を紹介され、これまでに池袋・横浜・新宿の3カ所へ行きました。やりやすいのはもちろん、「また来てください」と言われるのは嬉しいことです。
私はこれから先も、体力が続く限りはスポットアルバイトを続けようと思っています。今後プログラムの都合で内科勤務に戻ってしまうと今のようなスケジュールの組み方は難しくなりますが、エージェントの方とも相談しながら、平日の夜に入れる案件があればできるだけ入りたいです。
入りやすい案件や安定した案件は、本来であれば医局などの太いパイプを通して探さなければ見つけるのが難しいものです。MRTにはすでに豊富な案件が掲載されていますが、これからもっとさまざまな案件、できれば私のような働き方をする人がスケジュールを組み立てやすい案件がどんどん増えていくことを期待しています。またこれからスポットアルバイトを始めようという先生には、今回のインタビューが一つの参考となることを願っています。
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